九八式陸上偵察機初飛行:1936年

大日本帝国海軍 連合艦隊 :航空機『九八式陸上偵察機』

大日本帝国海軍連合艦隊の航空機【九八式陸上偵察機】 ※写真は九七式司令部偵察機一型

『九八式陸上偵察機/九八式陸偵/九七式司偵』は、大日本帝国海軍連合艦隊が運用した長距離高速陸上偵察機。日本陸軍の「九七式司令部偵察機」を海軍仕様にした航空機である。三菱重工業が設計を行い、陸上偵察機として50機が生産された。日中戦争から太平洋戦争(大東亜戦争・第二次世界大戦)初期まで使用され、偵察や連絡任務で活躍した。

日本海軍「九八式陸上偵察機11型」の性能

九八式陸上偵察機11型は、日本陸軍九七式司令部偵察機の艤装を海軍仕様とし、発動機を三菱重工業の瑞星12型空冷複列星型エンジンに換装した海軍機である。全金属製で沈頭鋲を全面的に採用した低翼単葉、固定脚の長距離陸上偵察機であった。 視界や離着陸性能に難があり搭乗員からの評価はあまり良くなかったが、速度重視で設計された本機体は主に中国大陸での偵察任務で活躍したとされている。 ■全長:8.7m ■全幅:12.00m ■全高:3.46m ■翼面積:20.35m2 ■全備重量:2,197kg ■飛行能力 □最高速度:468km/h □航続距離:1,167km ■基本武装 □九二式7.7mm旋回機銃:1挺

日本海軍「九八式陸上偵察機12型」の性能

九八式陸上偵察機12型は、発動機を中島飛行機の栄12型空冷星型エンジンに換装した性能向上型である。 ■全長:8.7m ■全幅:12.00m ■全高:3.46m ■翼面積:20.35m2 ■自重:1,605kg ■全備重量:2,345kg ■飛行能力 □最高速度:487km/h □航続距離:1,100km ■基本武装 □九二式7.7mm旋回機銃:1挺

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