重巡洋艦【那智/Nachi】竣工:1928年11月26日

大日本帝国海軍 連合艦隊 :重巡洋艦『那智』

大日本帝国海軍連合艦隊の重巡洋艦【那智/Nachi】

重巡洋艦『那智/なち』は、大日本帝国海軍妙高型重巡洋艦の2番艦。艦名は和歌山県の那智山に由来する。太平洋戦争(大東亜戦争・第二次世界大戦)では、スラバヤ沖海戦でABDA艦隊旗艦を撃沈、レイテ沖海戦では志摩艦隊旗艦を務めるなどの活躍を見せた。1944年11月5日、マニラ沖にて空襲を受け沈没。

日本海軍:重巡洋艦『那智』の性能

重巡洋艦那智は1924年11月26日に呉海軍工廠にて起工、1928年11月26日に竣工した。主機は純国産の艦本式ギヤード・タービンを搭載。主砲は防熱板付きの20cmD型連装砲を採用した。その後、那智は改装によってカタパルトを増設し偵察機の搭載可能数が増えたほか、主砲を口径203mmに換装、高角砲や魚雷発射管を一新、レーダーや対空機銃を装備するなど武装が強化された。 ■全長:203.76m ■全幅:19.0m ■乗員:704名 ■排水量:13,281t ■巡航能力 □速力:35.6kt □航続距離:12,964km(14kt) ■戦時最終兵装 □50口径三年式20.3cmD型連装砲:5基 □40口径八九式12.7cmA1型改Ⅰ連装高角砲:4基 □九六式25mm連装機銃:10基 □九六式25mm単装機銃:28挺 □九二式61cm1型4連装水上発射管:2基 □九三式魚雷:16本 ■レーダー □二式2号電波探信儀1型:1基 □仮称2号電波探信儀2型:2基 □三式1号電波探信儀3型:1基 □電波探知機E27型 ■搭載機 □水上偵察機:3機

重巡洋艦『那智』の艦内神社と慰霊碑

重巡洋艦那智の沈没時、鹿岡円平艦長を含め807名が戦死したが、220名は駆逐艦曙、霞、初春、初霜、潮の救助により生還した。那智の艦内神社は、和歌山県の熊野那智大社であったとされている。 1971年11月5日、長崎県の佐世保東山海軍墓地・東公園「軍艦那智戦没者慰霊碑」と刻まれた慰霊碑が建立され、艦と運命をともにした英霊たちが祀られた。 また、那智と共に戦没した鹿岡円平艦長が東條英機の元秘書官だったこともあり、その知らせを聞いた東條英機は鹿岡を偲び、自身の飼い犬に「那智」と命名したという。

『那智』が参加した海戦
スラバヤ沖海戦 太平洋戦争初の大規模艦隊戦!
アッツ島沖海戦 航空機なしの激しい砲撃戦!
レイテ沖海戦 全艦出撃!さらば連合艦隊

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