空母【信濃/Shinano】竣工:1944年11月19日
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大日本帝国海軍 連合艦隊 :空母『信濃』

写真画像:大日本帝国海軍連合艦隊の空母【信濃/Shinano】

空母『信濃/しなの』は、当初は大和型戦艦の3番艦として計画されていたが、戦局の影響で航空母艦へと設計変更された改造空母である。艦名の信濃は、旧国名である信濃国に由来する。呉海軍工廠へ回航中、紀伊半島沖にて、アメリカ海軍潜水艦『アーチャーフィッシュ』の雷撃を受け沈没。太平洋戦争(大東亜戦争・第二次世界大戦)で活躍することはなかった。竣工当時、史上最大の排水量を誇る超大型空母であった。

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大和型戦艦から空母『信濃』へ

空母(航空母艦)信濃は、横須賀海軍工廠にて、当初は大和型戦艦として建造が進められていた。しかしミッドウェー海戦で空母4隻を同時に失うなど、大日本帝国海軍に空母が不足していたことで、信濃を航空母艦へ改造する計画が持ち上がった。 また、別の状況もそれを後押しした。大和型戦艦の象徴ともいえる46cm砲を信濃にも装備するべく、呉工廠から横須賀工廠へ輸送していた給兵艦・樫野がアメリカ海軍潜水艦グロウラーによって撃沈されたのである。 かくして、信濃は空母として建造が進められ、1944年11月19日に竣工した。横須賀工廠で建造された最後の艦艇であった。 ■全長:266.0m ■全幅:40.00m ■乗員:2,515名 ■排水量:71,890t ■巡航能力 □速力:27.3kt □航続距離:18,520km ■兵装 □12.7cm連装高角砲8基16門 □25mm3連装機銃37基 □25mm単装機銃40基 □12cm28連装噴進砲12基 ■搭載機:常用48機(※計画:空母及搭載艦関係報告資料) □烈風艦上戦闘機:24機 □流星艦上攻撃機:17機 □彩雲艦上偵察機:7機

信濃の処女航海:アーチャーフィッシュとの闘い

写真画像:大日本帝国海軍連合艦隊の空母【信濃/Shinano】

空母信濃が竣工したとき、すでに太平洋戦争(大東亜戦争・第二次世界大戦)は末期であり、アメリカ海軍の兵器性能が向上していた。特に日本の水上艦艇にとっては、静寂性が向上したアメリカ海軍潜水艦は天敵であった。 第一航空戦隊に編入となった空母信濃は、1944年11月24日、連合艦隊司令長官・豊田副武大将より呉海軍工廠回航を命じられる。これは、当時B-29爆撃機などのアメリカ軍航空機が横須賀上空を飛行していたことから、空襲を避けるためであったとされている。 11月28日13時30分、空母信濃は第17駆逐隊(浜風、雪風、磯風)に護衛されながら横須賀を出港した。しかし外洋に出てすぐ、アメリカ海軍バラオ級潜水艦アーチャーフィッシュが信濃隊を発見。追尾を開始した。ちなみにそのときのレーダー士官の報告内容は、「島が動いている」だったという。 22時45分、信濃隊も、浮上したアーチャーフィッシュを発見。浜風、雪風が砲撃態勢をとるが、信濃艦長・阿部俊雄大佐は、この暗闇で発砲した場合に、その砲火で所在を特定されるのを恐れ許可しなかった。その後も、一時南方へ転針し対潜水艦回避行動を行うなど用心深く航行を続けるが、アーチャーフィッシュは執拗に追い続けた。 追尾を続けるなかで、アーチャーフィッシュ艦長ジョセフ・F・エンライト少佐は、信濃のそのあまりの巨大さと形状から、標的がこれまでとは明らかに異なる、日本軍の新大型航空母艦であることを確信する。

空母『信濃』の最後

11月29日3時13分、静岡県の浜名湖南方176kmにて、ついに空母信濃が攻撃を受ける。アーチャーフィッシュが6本の魚雷を発射、そのおよそ3分後、4本が信濃の右舷に命中した。護衛の第17駆逐隊が爆雷を投下するが、アーチャーフィッシュは海中にただじっと潜みやり過ごした。 信濃は速度を落とすことなく退避したが、浸水が激しく、被雷から7時間後の10時57分、ついに転覆し艦尾から沈んでいった。沈没地点は、和歌山県東牟婁郡串本町の潮岬沖から南東48km(北緯33度06分、東経136度46分)の地点とされている。ただし周辺海域は深度6,000~7,000mとかなり深く、探査が実施されていないため、信濃の正確な沈没地点は確定していないという。 竣工からわずか10日で沈没した空母信濃は、世界の海軍史上、最も艦歴の短い艦艇に。未完成のまま工事を行いながらの回航だったというその処女航海もまた、わずか17時間と短いものとなった。当時の空母で史上最大の排水量であるその巨体は、今もなお暗黒の深海に眠っている。

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