烈風/艦上戦闘機初飛行:1944年5月

大日本帝国海軍 連合艦隊 :航空機『烈風/艦上戦闘機』

大日本帝国海軍連合艦隊の航空機【烈風艦上戦闘機/Reppu】 ※写真画像:烈風一一型

艦上戦闘機『烈風/れっぷう』は、大日本帝国海軍太平洋戦争(大東亜戦争・第二次世界大戦)で運用しようとした航空機である。英名はMitsubishi A7M。零式艦上戦闘機の後継機として三菱航空機が設計を行い、試作機8機が製作された。その後正式に採用されるも、量産開始前に終戦を迎えた。

日本海軍「試製烈風/十七試艦上戦闘機」の性能

試製烈風は、機体形状を全体的に流線型でまとめた試作艦上戦闘機で、空気抵抗の少なさにおいて第二次世界大戦時のレシプロ機のなかでトップレベルであったとされる。設計は三菱航空機。発動機は中島飛行機と日本海軍航空技術廠が共同開発した誉22型空冷式レシプロエンジンを採用し、試作機として8機が生産された。 ■全長:10.995m ■全幅:14.0m ■全高:4.23m ■翼面積:30.86m2 ■自重:3,110kg ■全備重量:4,410kg ■飛行能力 □最高速度:574.1km/h □航続距離:全速30分+2,315km(増槽あり) ■基本武装 □九九式20mm2号機銃4型:翼内2挺 □三式13mm固定機銃:2挺 ▼選択武装 □60kg爆弾:2発 □30kg爆弾:2発

日本海軍「烈風11型/艦上戦闘機」の性能

烈風11型は、量産型として正式採用された機体であったが、1号機完成直前に終戦を迎えたため完成機は存在しない。発動機は、出力不足の懸念から小型大馬力のハ43-11型空冷星型エンジンを採用し、さらに量産機はハ43-12型へ換装予定であった。 ■全長:11.04m ■全幅:14.0m ■全高:4.23m ■翼面積:30.86m2 ■自重:3,267kg ■全備重量:4,719kg ■飛行能力 □最高速度:624.1km/h □航続距離:全速30分+1,960km(増槽あり) ■基本武装 □九九式20mm2号機銃4型:翼内4挺 ▼選択武装 □60kg爆弾:2発 □30kg爆弾:2発

日本海軍「烈風/艦上戦闘機」の現存機

『烈風』の現存機は確認されていないが、終戦後に試製烈風のうち1機をアメリカ軍へ引き渡したとする証言が残されている。また、終戦直後に、量産型一号機を名古屋港沖に投棄したとされるが、後に防波堤が築かれたため、今となっては確認は不可能だという。 2013年、『烈風』設計者・堀越二郎の親族によって群馬県藤岡市に寄贈された資料の中から、それまで存在しないとされてきた烈風改(A7M3-J)の設計図が新たに発見された。

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