九三式中間練習機初飛行:1933年12月

大日本帝国海軍 連合艦隊 :航空機『九三式中間練習機』

大日本帝国海軍連合艦隊の航空機【九三式中間練習機】 ※写真画像:九三式水上中間練習機

『九三式中間練習機/九三式中練』は、大日本帝国海軍連合艦隊太平洋戦争(大東亜戦争・第二次世界大戦)で運用した航空機である。英名はYokosuka K5Y。通称"赤とんぼ"。陸上機型の九三式陸上中間練習機や水上機型の九三式水上中間練習機など、派生型も様々に存在する。川西航空機が設計を行い、練習機として5,770機が生産された。

安定性と操縦性に優れ、戦争末期の特攻ではアメリカ海軍駆逐艦『キャラハン』を撃沈するなどの戦果も上げている。太平洋戦争の終戦後も、『九三式中間練習機』インドネシア独立戦争で練習機として使用されたという。

現存機として、山梨県の「河口湖自動車博物館・飛行舘」に1機が展示されている。

日本海軍「九三式陸上中間練習機」の性能

九三式中間練習機は、鋼管や木製骨組に羽布張りの機体構造、後退角の付いた上翼などが特徴の複葉練習機である。操縦性や安定性に優れ、アルコール燃料でも稼働できたという。量産化された九三式陸上中間練習機の発動機は天風11型空冷星型エンジン。 当初は練習機として目立つよう橙色に塗装され"赤とんぼ"と呼ばれていたが、実戦にも投入されたため戦争末期には目立たぬように濃緑色に塗装された。 ■全長:8.05m ■全幅:10.99m ■全高:3.2m ■翼面積:27.70m2 ■自重:1,000kg ■全備重量:1,500kg ■飛行能力 □最高速度:214km/h □航続距離:1,017km ■基本武装 □7.7mm固定機銃:1挺 □7.7mm旋回機銃:1挺 ▼選択武装 □30kg爆弾:2発 □10kg爆弾:6発

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