秋水/局地戦闘機初飛行:1945年7月7日

大日本帝国海軍 連合艦隊 :航空機『秋水/局地戦闘機』

大日本帝国海軍連合艦隊の航空機【秋水/局地戦闘機】

ロケット局地戦闘機『秋水/しゅうすい』は、大日本帝国海軍連合艦隊太平洋戦争(大東亜戦争・第二次世界大戦)で運用しようとしていた航空機。英名はMitsubishi J8M。ドイツ空軍「メッサーシュミット Me163」をベースに三菱航空機が設計を行い、陸上戦闘機として試作機7機が製作された。しかしテスト飛行中の事故や、ロケットエンジンの爆発によって計画は頓挫し、実戦で活躍する機会はなかった。

機体名である秋水は、岡野勝敏少尉の「秋水三尺露を払う」という短歌に由来する。ちなみに秋水とは、"研ぎ澄まされた刀"を意味する。

終戦後、『秋水』はアメリカ軍に接収され、現在はそのうちの1機が、カリフォルニア州「プレーンズ・オブ・フェイム航空博物館」に展示されている。ほぼ完全な状態で現存しているのはこの1機のみであるという。

日本海軍「秋水/局地戦闘機」の性能

秋水は、アメリカ軍爆撃機B-29を迎撃するべく、発動機として、高度10,000m以上まで加速度的に到達できるロケットエンジンを採用した局地戦闘機である。秋水用に開発された高温式ヴァルター機関は特呂二号原動機(KR10)と呼称された。 秋水はドイツ軍ロケット戦闘機Me163をベースとしているが資料不足のため部分的に日本独自の設計となっており、主翼も木製であった。また、車輪は切り離し式であったとされる。武装は射撃時の反動が約1.5tにもなる大口径機関砲ホ155-Ⅱの装備を予定していた。 秋水の派生型としては、無線操縦型地対空ミサイルとした秋水式火薬ロケットなどが計画されたほか、秋水の外見のまま全木製羽布張りにし練習用滑空機とした秋草なども存在した。 ■全長:5.95m ■全幅:9.5m ■全高:2.7m ■飛行能力 □最高速度:800km/h □航続距離:約5分30秒 ■基本武装 □ホ155-Ⅱ30mm機関砲:2門

トップ:大日本帝国海軍 連合艦隊の航空機

連合艦隊の艦艇・航空機

↑ PAGE TOP