一式陸上攻撃機初飛行:1939年10月23日

大日本帝国海軍 連合艦隊 :航空機『一式陸上攻撃機』

大日本帝国海軍連合艦隊の航空機【一式陸上攻撃機】 ※写真画像:一式陸上攻撃機一一型

『一式陸上攻撃機/一式陸攻』は、太平洋戦争(大東亜戦争・第二次世界大戦)において、大日本帝国海軍連合艦隊が主力攻撃機として運用した航空機である。英名はMitsubishi G4M。三菱重工業が設計を行い、陸上攻撃機として2,435機が生産された。『一式陸上攻撃機』は、マレー沖海戦でイギリス海軍戦艦『プリンス・オブ・ウェールズ』を撃沈、レンネル島沖海戦でアメリカ海軍重巡洋艦『シカゴ』を撃沈するなど、主要な任務でも活躍した。

現在、『一式陸上攻撃機』の機体は、日本の新潟県、山梨県、静岡県、アメリカのカリフォルニア州、メリーランド州のほか、ソロモン諸島にも現存している。また、北朝鮮で未だに現役という噂もあるが、これについては、パーツ補充などの面を考慮するとあくまで噂にすぎないとされている。

日本海軍「一式陸上攻撃機11型」の性能

一式陸上攻撃機は、大直径の葉巻型胴体に、内部をインテグラルタンクとした主翼を持つ大型双発機である。胴体内部の爆弾槽には大型爆弾や魚雷が積載できたほか、偵察時には追加燃料タンクを搭載し長大な航続距離をさらに伸ばすことができた。 発動機は大馬力の火星を採用し、一式陸上攻撃機11型の初期生産型は三菱重工業の火星11型空冷星型エンジンを搭載、1942年8月以降は高高度性能を向上させた火星15型を搭載した。また、主脚やフラップなどの操作系は電動式を採用していたとされる。 一式陸上攻撃機(十二試陸上攻撃機)は、搭乗員や燃料タンクを守る防弾装備が皆無など防御面は脆弱であったが、火力や航続力に優れた主力攻撃機であったことから、22型、24型、25型、26型、27型、34型、36型、練習機型、輸送機型など多くの派生型が試作・生産された。 ■全長:19.97m ■全幅:24.88m ■全高:4.506m ■翼面積:78.125m2 ■自重:6,741kg ■全備重量:12,895kg ■飛行能力 □最高速度:453.7km/h □航続距離:5,882km ■基本武装 □九二式7.7mm旋回機銃:機首1挺 □九二式7.7mm旋回機銃:側方2挺 □九二式7.7mm旋回機銃:上部1挺 □九九式20mm1号旋回機銃:後部1挺 ▼選択武装 □800kg爆弾:1発 □500kg爆弾:1発 □250kg爆弾:4発 □60kg爆弾:12発 □九一式45cm航空魚雷:1本

日本海軍「一式陸上攻撃機22型」の性能

一式陸上攻撃機22型は、発動機を火星21型空冷星型エンジンに換装したほか、主翼を層流翼に変更、プロペラを3翅から4翅に変更、武装強化、燃料タンクを大幅増量、機首下面に爆撃照準用の平面窓を設置するなど全面的に改設計された改良型である。 また、派生型として、側方機銃を20mm1号機銃に強化し機上捜索レーダーである三式空六号無線電信機を装備した22甲型や、さらに上部機銃を20mm2号機銃に変更した22乙型も存在した。 ■全長:19.63m ■全幅:24.88m ■全高:6.0m ■翼面積:78.125m2 ■自重:8,050kg ■全備重量:15,451kg ■飛行能力 □最高速度:437.1km/h □航続距離:6,060km ■基本武装 □九二式7.7mm旋回機銃:機首1挺 □九二式7.7mm旋回機銃:側方2挺 □九九式20mm旋回機銃:上部1挺 □九九式20mm1号旋回機銃:後部1挺 ▼選択武装 □800kg爆弾:1発 □500kg爆弾:1発 □250kg爆弾:4発 □60kg爆弾:12発 □九一式45cm航空魚雷:1本

日本海軍「一式陸上攻撃機24型」の性能

一式陸上攻撃機24型は、基本的な武装は22型と同様だが、発動機を火星25型空冷星型エンジンに換装した改良型である。 派生型として、側方機銃を20mm1号機銃に強化し機上捜索レーダーである三式空六号無線電信機を装備した24甲型や、さらに上部機銃を20mm2号機銃に変更した24乙型、機首機銃も三式13mm機銃に強化した24丙型、特攻兵器桜花を搭載できるできるよう改修された24丁型も存在した。 ■基本武装 □九二式7.7mm旋回機銃:機首1挺 □九二式7.7mm旋回機銃:側方2挺 □九九式20mm旋回機銃:上部1挺 □九九式20mm1号旋回機銃:後部1挺 ▼選択武装 □800kg爆弾:1発 □500kg爆弾:1発 □250kg爆弾:4発 □60kg爆弾:12発 □九一式45cm航空魚雷:1本 □桜花:1機

日本海軍「一式陸上攻撃機34型」の性能

一式陸上攻撃機34型は、発動機を火星25型空冷星型エンジンに換装したほか、敵からの攻撃に脆弱であったインテグラルタンクを廃止し防弾タンクを装備するなど、防御面も向上させた改良型である。また、派生型として輸送や対潜哨戒向けに改造された34甲型も存在したとされる。 ■全長:19.50m ■全幅:24.88m ■全高:6.0m ■翼面積:78.125m2 ■自重:8,391kg ■全備重量:14,772kg ■飛行能力 □最高速度:479.7km/h □航続距離:4,334km ■基本武装 □三式13mm旋回機銃:機首1挺 □九九式20mm1号旋回機銃:上部1挺 □九九式20mm1号旋回機銃:側方2挺 □九九式20mm1号旋回機銃:後部1挺 ▼選択武装 □800kg爆弾:1発 □500kg爆弾:1発 □250kg爆弾:4発 □60kg爆弾:12発 □九一式45cm航空魚雷:1本

「一式陸上攻撃機」が出撃した海戦
マレー沖海戦 大艦巨砲主義を終焉に導いた海戦!
珊瑚海海戦 人類史上初!空母同士の熾烈な艦隊決戦!
レンネル島沖海戦 米海軍の極秘新兵器vs日本海軍航空隊!
フロリダ沖海戦 山本五十六が仕掛けた最期の作戦!
台湾沖航空戦 日本海軍航空艦隊vsアメリカ海軍第三艦隊!
レイテ沖海戦 全艦出撃!さらば連合艦隊
呉軍港空襲 全艦対空戦闘用意!日本海軍最後の戦い

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