Operation I-Goww2:1943年4月7日~15日

フロリダ沖海戦(い号作戦)/Operation I-Go

い号作戦:フロリダ沖海戦・海軍甲事件

フロリダ沖海戦は、太平洋戦争(大東亜戦争・第二次世界大戦)中期の1943年4月7日、大日本帝国海軍い号作戦を発動しガダルカナル島ニューギニア島を空襲した海戦である。この攻撃には、連合艦隊:第三艦隊所属の空母(航空母艦)4隻と、第十一航空艦隊の基地航空隊が参加した。また、い号作戦終了後、連合艦隊司令長官・山本五十六大将が暗殺される海軍甲事件が発生した。

動画:海軍甲事件

フロリダ沖海戦での各国の参加艦艇

【日本海軍】 ■指揮官 「山本五十六大将」 ▼空母:4隻(艦載機:184機) 『瑞鶴』『瑞鳳』『飛鷹』『隼鷹』 ▽海軍基地航空隊:196機  VS 【連合国軍:アメリカ・オーストラリア】 ■指揮官 「ダグラス・マッカーサー大将」「ウィリアム・ハルゼー大将」 ▼駆逐艦 『アーロンワード』 ▼掃海艇 『パイリー』 他艦船、約35隻以上 ▽航空機:約234機

日本軍の部隊・艦隊編成

《大日本帝国海軍:連合艦隊》 [第三艦隊] ◆第一航空戦隊 ・航空母艦『瑞鶴』『瑞鳳』 ◆第二航空戦隊 ・航空母艦『飛鷹』『隼鷹』 [第十一航空艦隊] ◆第二十一航空戦隊 ・第253海軍航空隊:艦戦36機、陸偵3機 ・第751海軍航空隊:陸攻36機 ◆第二十六航空戦隊 ・第204海軍航空隊:艦戦45機、陸偵6機 ・第582海軍航空隊:艦戦27機、艦爆16機 ・第705海軍航空隊:陸攻36機

空母艦載機によるガダルカナル空襲

日本軍がガダルカナル島を奪われ、連合国軍艦艇の動きが活発化するなか、ガダルカナル島やニューギニア島南東部などを空襲するい号作戦が立案された。このい号作戦は、連合艦隊司令部が独自に計画したものとされている。また、航空戦力を補うため、連合艦隊の空母艦載機を陸上基地で運用し、作戦に投入することとなった。 1943年4月6日、敵通信情報からガダルカナル島付近に約35隻の敵艦艇が確認される。それを受け4月7日、い号作戦発動。指揮を執り行ったのは、連合艦隊司令長官・山本五十六大将自らであった。 9時45分、第三艦隊空母『瑞鶴』『瑞鳳』『飛鷹』『隼鷹』と第十一航空艦隊の各制空隊・攻撃隊が陸上基地から出撃。11時25分、まず制空隊がガダルカナル島上空に到達し、12時30分に敵戦闘機群と会敵、激しい空中戦に突入する。無数の弾丸が飛び交うなか、13時00分頃に攻撃隊が同空域に到達、爆撃を開始した。 この攻撃で、日本海軍攻撃隊は、戦車揚陸艦『LST-449』を護衛していた駆逐艦『アーロンワード』を撃沈、さらにコルベット艦1隻、油槽船1隻を撃沈した。この時、『LST-449』には、後のアメリカ合衆国大統領ジョン・F・ケネディが乗艦していたという。 同日の戦闘は、後にフロリダ沖海戦と呼称された。 4月11日から14日にかけてはニューギニア島南東部への空襲を行い、貨物船1隻を撃沈、掃海艇『パイリー』、商船『ハンヤン』を大破させた。 4月16日も空襲を行う予定であったが、狙っていたポイントに敵艦艇を発見できなかったため、山本五十六大将は4月15日、い号作戦の終結を下令した。 結果としては、フロリダ沖海戦ではそれなりの戦果を得たものの、その後の攻撃では、連合国軍パイロットたちの練度が磨かれていたこともあり、目立った戦果は上げられなかった。

山本五十六大将死す!海軍甲事件

山本五十六大将は、い号作戦を指揮するため、トラック島に在泊中の連合艦隊旗艦『武蔵』を離れ、ニューブリテン島ラバウル基地に来ていた。 この機会に、最前線で戦う将兵たちを労うため、山本五十六大将は、ラバウル基地からブーゲンビル島ブイン基地を経て、バラレ島基地へ赴く計画を立てていた。これは同時に、連合艦隊司令長官が自ら前線を視察することで、現地の兵士たちの士気を高揚させる狙いもあった。 しかしこの計画内容はアメリカ軍に傍受されていた。この当時、既にアメリカ軍情報部は日本軍の暗号解読に成功していたのである。無能な敵将ならむしろ生かしておくべき、有能ならば危険なので殺害するべき、という兼ね合いのなかで、山本五十六大将に関して、アメリカ軍は後者を選択した。殺害計画はヴェンジェンス作戦として実行に移された。 4月18日6時5分、山本五十六大将を含む司令部一行は一式陸上攻撃機2機に分乗、護衛の零式艦上戦闘機6機と共にラバウルを飛び立った。 7時33分、ブーゲンビル島上空でアメリカ軍のP-38戦闘機16機と会敵。空中戦が展開されるが、無情にも結果はすぐに訪れた。7時50分頃、山本五十六大将が乗る指揮官機が被弾し墜落。宇垣纏参謀長が乗っていた機体も同様に撃ち落とされた。 4月20日、捜索隊によって山本五十六大将の死亡が確認され、この惨事は海軍甲事件として世に知られることとなる。有能と判断されたが故の結末であった。

フロリダ沖海戦での各国の被害状況

日本海軍>> ▽航空機:損失61機 連合国軍>> 【沈没】:『アーロンワード』 コルベット艦1隻、油槽船1隻、貨物船1隻 【大破】:『パイリー』 貨物船2隻 ▽航空機:損失25機

◆ホーム:大日本帝国海軍 連合艦隊 WORLD WAR 2:太平洋戦争 海戦の記録

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