Santa Cruz, Solomon Islandsww2:1942年10月26日

南太平洋海戦(サンタクルーズ諸島海戦)

南太平洋海戦

南太平洋海戦は、大日本帝国陸軍第17軍ガダルカナル島ヘンダーソン飛行場基地へ総攻撃を行うにあたり、それを支援する日本海軍連合艦隊と、阻止しようとするアメリカ海軍太平洋艦隊が激突した大規模艦隊戦である。別名「サンタクルーズ諸島海戦」。

南太平洋海戦での各国の参加艦船

【日本海軍】 ■指揮官 「山本五十六大将」「南雲忠一中将」「近藤信竹中将」 ▼空母:4隻 『瑞鶴』『瑞鳳』『翔鶴』『隼鷹』 ▼戦艦:4隻 『比叡』『霧島』『金剛』『榛名』 ▼重巡洋艦:8隻 『利根』『熊野』『鈴谷』『愛宕』『高雄』『妙高』『摩耶』『筑摩』 ▼軽巡洋艦:2隻 『長良』『五十鈴』 ▼駆逐艦:24隻 『黒潮』『早潮』『親潮』『江風』『涼風』『海風』『巻波』『長波』『高波』『雪風』『浜風』『天津風』『時津風』『照月』『巻雲』『秋雲』『浦風』『風雲』『夕雲』『谷風』『磯風』『初風』『舞風』『』  VS 【アメリカ海軍】 ■指揮官 「ウィリアム・F・ハルゼー中将」「トーマス・C・キンケイド少将」「ジョージ・D・マレー少将」 ▼空母:2隻 『エンタープライズ』『ホーネット』 ▼戦艦:1隻 『サウスダコタ』 ▼重巡洋艦:3隻 『ポートランド』『ノーザンプトン』『ペンサコラ』 ▼軽巡洋艦:3隻 『サンディエゴ』『ジュノー』『サンフアン』 ▼駆逐艦:14隻 『マハン』『カッシン』『プレストン』『モーリー』『コゥニンガム』『ショー』『モリス』『アンダーソン』『ヒューズ』『マスティン』『ラッセル』『バートン』『スミス』『ポーター』

南太平洋海戦・決戦前

南太平洋海戦より3日前となる10月23日、ガダルカナル島にて、大日本帝国陸軍第17軍が総攻撃を開始。それに合わせ第八艦隊も支援攻撃を始めた。 一方、アメリカ海軍機動部隊の撃滅を目論む第三艦隊・南雲機動部隊は、活発に索敵を行っていたが、10月25日午前、逆に先に発見されてしまう。しかし、空母『エンタープライズ』から計35機からなる攻撃隊が発進したが、南雲機動部隊が危険を察知し反転北上したため、攻撃隊は日本艦隊を見失い、燃料切れや事故などで12機もの航空機を損失した。 9時00分頃、連合艦隊司令長官・山本五十六の命により、近藤信竹中将が指揮する第二艦隊がガダルカナル島ヘンダーソン飛行場基地を攻撃し、石油タンクを炎上させた。この後、日本軍もアメリカ艦隊を発見し、両軍大艦隊による決戦の緊張が高まるなか、アメリカ・ハワイ州のラジオ放送では、「近くソロモン方面で大海空戦が行われる。国民に良きプレゼントを送る」とのメッセージが流されていたという。 10月26日、後に南太平洋海戦と称される戦闘がいよいよ始まる。4時50分、南雲機動部隊はついにアメリカ海軍機動部隊を捉えた。直ちに、空母『瑞鶴』『瑞鳳』『翔鶴』から計62機の第一次攻撃隊が出撃し、続いて計44機の第二次攻撃隊も順次発進していった。ガダルカナル島を空襲していた第二艦隊の空母『隼鷹』も、アメリカ海軍機動部隊を新たな標的に定める。 その頃、アメリカ艦隊もまた、南雲機動部隊を発見。空母『ホーネット』『エンタープライズ』から計73機の攻撃隊を発進させた。また、索敵中のアメリカ軍爆撃機が空母『瑞鳳』を発見、そのまま攻撃に移った。投下された爆弾は『瑞鳳』の飛行甲板に直撃。15mほどの穴が空いてしまった甲板は発着艦不能となり、『瑞鳳』は駆逐艦『初風』『舞風』に護衛されつつ戦場を離脱していった。

大空に舞う鋼の翼!南太平洋海戦!

南太平洋海戦は、やはり空母戦の様相となる。 10月26日6時55分、南雲機動部隊の第一次攻撃隊がアメリカ艦隊上空に到達。スコール内にいた『エンタープライズ』は無視し、『ホーネット』を集中攻撃した。殺到する日本軍航空機の苛烈な猛攻により、3発の爆弾、2本の魚雷、損傷機2機の体当たり攻撃がそれぞれ命中し『ホーネット』は大破炎上。動力を失い洋上に停止した。 7時27分、アメリカ軍攻撃隊も南雲機動部隊上空に到達し、攻撃を開始した。零戦隊が迎え撃つも、4発の爆弾が命中し空母『翔鶴』が大破。重巡洋艦『筑摩』にも複数の爆弾が命中し、戦闘不能となった『翔鶴』『筑摩』は戦線を離脱した。 続いて8時15分、第二次攻撃隊が『エンタープライズ』『ホーネット』を捕捉。今度は『エンタープライズ』に攻撃を集中した。『エンタープライズ』は爆弾2発を受け炎上。さらに、不時着した雷撃機が投棄した魚雷が誤作動し、味方の駆逐艦『ポーター』に命中、撃沈してしまう。また、損傷機が駆逐艦『スミス』に体当りし、搭載していた魚雷もろとも爆発、大火災を発生させた。 9時15分、第二艦隊の空母『隼鷹』もアメリカ艦隊を発見し即座に攻撃を開始したが、天候の影響で視界が悪く、その戦果は、戦艦『サウスダコタ』と軽巡洋艦『サンフアン』を損傷させるにとどまった。 空母2隻が戦闘不能となったアメリカ艦隊が撤退を始めた一方で、南雲機動部隊は、残存機をかき集め、空母『瑞鶴』『隼鷹』による追撃を行う。しかし『エンタープライズ』は発見できず、結局は『ホーネット』を執拗に攻撃するかたちとなった。またこの時、第二艦隊も追撃を開始した。 一時は消火に成功していた『ホーネット』だが、再三にわたる日本軍航空機の攻撃を受け再び激しく炎上。ついに総員退去が命じられ、味方の駆逐艦による魚雷処分が決行される。しかし9発の魚雷、300発の砲弾を受けても『ホーネット』は沈まず。やがて日本軍索敵機に発見されたため、そのまま洋上に放棄しアメリカ艦隊は撤退していった。結局、『ホーネット』はその後、追撃にやって来た第二艦隊により撃沈された。 この南太平洋海戦により大日本帝国海軍連合艦隊は勝利を収めたが、陸軍第17軍の総攻撃は失敗し、ガダルカナル島は未だにアメリカ軍の手中にあった。しかし南太平洋海戦に敗北し迎えた10月27日は、アメリカ軍に「史上最悪の海軍記念日」と言わしめるほど、アメリカ側にとっては苦い一日となった。

南太平洋海戦での各国の被害状況

日本海軍>> 【大破】:『翔鶴』『筑摩』 【中破】:『瑞鳳』 アメリカ海軍>> 【沈没】:『ホーネット』『ポーター』 【大破】:『スミス』 【中破】:『エンタープライズ』 【小破】:『サウスダコタ』『サンフアン』

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