大日本帝国海軍 連合艦隊 :航空母艦『大鷹』
空母『大鷹/たいよう』は、大日本帝国海軍大鷹型航空母艦の1番艦。もともとは新田丸級貨客船『春日丸』であったが、建造途中で空母へと改造された。『大鷹』は太平洋戦争(大東亜戦争・第二次世界大戦)中期までは主に航空機輸送任務に従事し、その後は船団護衛などを行った。1944年8月18日、ルソン島沖にて、アメリカ海軍潜水艦『ラッシャー』の雷撃を受け沈没。
空母『大鷹/たいよう』は、大日本帝国海軍大鷹型航空母艦の1番艦。もともとは新田丸級貨客船『春日丸』であったが、建造途中で空母へと改造された。『大鷹』は太平洋戦争(大東亜戦争・第二次世界大戦)中期までは主に航空機輸送任務に従事し、その後は船団護衛などを行った。1944年8月18日、ルソン島沖にて、アメリカ海軍潜水艦『ラッシャー』の雷撃を受け沈没。
航空母艦大鷹は、新田丸級貨客船3番船春日丸を日本海軍が徴用し、佐世保海軍工廠にて軍艦へと改造した特設空母である。商船として完成する前に空母へ改装されたことで1942年8月までは春日丸級特設航空母艦と呼ばれていたが、同月31日に軍艦大鷹へと改名された。また、後に対空兵装が増強されたほか、対潜兵装として九五式爆雷8個を装備した。 ■全長:180.24m ■全幅:23.70m ■乗員:747名 ■排水量:21,262t ■巡航能力 □速力:21.63kt □航続距離:15,812km(18kt) ■戦時最終兵装 □45口径十年式12cmB2型単装高角砲:4基 □九六式25mm3連装機銃:8基 □九六式25mm連装機銃:2基 □九六式25mm単装機銃:20挺 □九五式爆雷8個 ■レーダー □二式2号電波探信儀1型:1基 □三式1号電波探信儀3型:2基 ■ソナー □零式水中聴音器:1基 ■搭載機:常用23機 □零式艦上戦闘機:9機 □九七式艦上攻撃機:14機
被雷時、空母大鷹は大爆発を起こし300mもの火柱を上げたという。沈没地点はルソン島東方、北緯18度12分 東経120度22分であった。 1984年10月16日、長崎県の佐世保東山海軍墓地・東公園に「軍艦大鷹慰霊碑」と刻まれた慰霊碑が建立され、戦死した乗員484名の英霊が祀られた。この慰霊碑には「感謝 合掌」と大きく刻まれた下に、鎮魂の歌として「海ゆかば」の歌詞も記されている。