大日本帝国海軍 連合艦隊
:潜水艦『伊20/伊号第二十潜水艦』
大日本帝国海軍連合艦隊の潜水艦『伊20/伊号第二十潜水艦』は、伊16型潜水艦(巡潜丙型)の3番艦。太平洋戦争(大東亜戦争・第二次世界大戦)開戦時、特殊潜航艇「甲標的」を搭載し真珠湾攻撃に参加する。その際、発進した甲標的が、真珠湾攻撃開始前にアメリカ海軍駆逐艦『ワード』に撃沈され、ワード号事件として知られることとなった。その後は哨戒活動や輸送任務に従事し、連合国艦船8隻を撃沈するなど脅威の戦果も上げる。1943年9月3日、エスピリトゥサント島近海にて、駆逐艦『エレット』の爆雷攻撃を受け沈没。
日本海軍『伊20/伊号第二十潜水艦』の性能
伊号第二十潜水艦は1937年11月16日に三菱重工業神戸造船所にて起工、1940年9月26日に竣工した。伊16型は、前艦級より魚雷兵装を強化した巡洋潜水艦であり、巡潜丙型とも呼ばれた。
伊20は、主機は艦の大型高性能化を実現するため高出力の艦本式2号10型ディーゼル2基を採用。主砲は、潜水艦用として開発された中口径砲である40口径十一年式14cm砲を搭載した。また、戦争中期には特型運貨筒と呼ばれる特殊潜航艇を搭載し運用した。
■全長:109.3m
■全幅:9.10m
■乗員:95名
■排水量:2,554t
■巡航能力
□水上速力:23.6kt
□水中速力:8.0kt
□潜航深度:100m
□航続距離:25,928km(16kt)
■戦時最終兵装
□40口径十一年式14cm単装砲:1門
□九六式25mm連装機銃:1基
□九五式53cm魚雷発射管:艦首8門
□九五式魚雷:20本
■レーダー
□仮称2号電波探信儀2型
■ソナー
□九三式水中探信儀:1基
□九三式水中聴音機:1基
■搭載艇
□特型運貨筒
『伊20』が参加した海戦 |
真珠湾攻撃 |
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