大日本帝国海軍 連合艦隊
:航空機『雷電/局地戦闘機』
※写真画像:試製雷電改
局地戦闘機『雷電/らいでん』は、大日本帝国海軍連合艦隊が太平洋戦争(大東亜戦争・第二次世界大戦)で運用した航空機。三菱重工業が設計を行い、局地戦闘機として621機が生産された。英名はMitsubishi J2M。大火力・大馬力を誇る『雷電』は大型爆撃機迎撃における高高度での戦闘力が高く、主にアメリカ軍爆撃機『B-29』などの迎撃で活躍し一定の戦果を上げた。
現存機として、アメリカのカリフォルニア州「プレーンズ・オブ・フェイム航空博物館」に雷電21型が展示・保存されている。
日本海軍「雷電11型/局地戦闘機」の性能
雷電は、紡錘形の胴体に4翅プロペラ、主翼はファウラー式フラップを採用した半層流翼の低翼単葉機である。発動機は、三菱重工業の火星23甲空冷星型エンジン。1944年10月に雷電11型として正式採用された。
雷電は敵大型爆撃機を迎え撃つべく速度や上昇力、火力を重視し開発されたため、格闘戦には不向きであり、運動性能が高い機体に慣れていたパイロットには不評であったという。しかし高高度での速度性能は高く、敵爆撃機の迎撃においては一定の戦果を上げたとされる。
■全長:9.695m
■全幅:10.8m
■全高:3.875m
■翼面積:20m2
■自重:2,348kg
■全備重量:不明
■飛行能力
□最高速度:596km/h
□航続距離:1,898km/2,519km(増槽あり)
■基本武装
□九九式20mm1号2型固定機銃:翼内2挺
□九七式7.7mm固定機銃:胴体2挺
□30kg爆弾:2発
日本海軍「雷電21型/局地戦闘機」の性能
雷電21型は、20mm機銃を翼内に4挺装備とした武装強化型で、雷電の主生産型とされている。また、胴体燃料タンクは自動防漏式に変更している。ちなみに21型の試作機は試製雷電改と呼ばれていた。派生型として、20mm機銃を2号銃に統一した雷電21甲型も存在した。
■全長:9.695m
■全幅:10.8m
■全高:3.945m
■翼面積:20m2
■自重:2,539kg
■全備重量:3,507kg
■飛行能力
□最高速度:596.3km/h
□航続距離:1,898km/2,519km(増槽あり)
■基本武装
□九九式20mm1号4型固定機銃:翼内2挺
□九九式20mm2号2型固定機銃:翼内2挺
▼選択武装
□60kg爆弾:2発
□30kg爆弾:2発
日本海軍「雷電33型/局地戦闘機」の性能
雷電33型は、発動機を火星26型空冷星型エンジンに換装したほか、高高度性能の向上、視界改善のための改修などを施した改良型である。派生型として、20mm機銃を2号銃に統一した雷電33甲型も存在したとされる。
■全長:9.945m
■全幅:10.8m
■全高:3.945m
■翼面積:20m2
■自重:2,510kg
■全備重量:3,482kg
■飛行能力
□最高速度:614.5km/h
□航続距離:1,890km
■基本武装
□九九式20mm1号4型固定機銃:翼内2挺
□九九式20mm2号2型固定機銃:翼内2挺
▼選択武装
□60kg爆弾:2発
□30kg爆弾:2発
トップ:大日本帝国海軍 連合艦隊の航空機