大日本帝国海軍 連合艦隊
:航空機『九六式陸上輸送機』
※写真画像:九六式陸上輸送機11型
『九六式陸上輸送機』は、大日本帝国海軍連合艦隊が太平洋戦争(大東亜戦争・第二次世界大戦)で運用した航空機。九六式陸上攻撃機21型を輸送機型に改造した機体である。九六式陸輸11型は10座席を備えた人員輸送機、九六式陸輸21型は落下傘部隊12名が搭乗可能な特殊輸送機であった。
また、九六式陸上輸送機は、三菱式双発輸送機として民間でも広く活用された。そのうちの1機である「ニッポン」は、1939年8月~10月にかけて、国産飛行機では初となる世界一周飛行を成功させた。このときの総飛行距離は52,886km、実飛行時間は194時間であったとされている。
日本海軍「九六式陸上輸送機11型」の性能
九六式陸上輸送機11型は、九六式陸上攻撃機21型をベースに、燃料・滑油タンクの増設や10人分の座席を備えた客室の設置など、人員輸送機とする改造を施した機体である。空気抵抗や燃費の低減を重視した設計で、自動操縦装置なども搭載していたとされる。発動機は三菱重工業の金星42型(または45型)空冷星型エンジン。
派生型として、落下傘部隊用に改造された九六式陸上輸送機21型のほか、旅客機(あるいは貨物輸送機)へ改装された三菱式双発輸送機と呼ばれた型もあった。
■全長:16.45m
■全幅:25.00m
■全高:3.685m
■翼面積:75.00m2
■自重:5,070kg
■全備重量:9,390kg
■飛行能力
□最高速度:350km/h
□航続距離:4,260km
■基本武装:無し
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