大日本帝国海軍 連合艦隊
:航空機『白菊/機上作業練習機』
機上作業練習機『白菊/しらぎく』は、大日本帝国海軍連合艦隊が太平洋戦争(大東亜戦争・第二次世界大戦)で運用した航空機である。英名はKyushu K11W。九州飛行機が設計を行い、複座機における操縦員以外の機上作業(通信、爆撃、射撃、写真撮影、観測等)の訓練用として798機が生産された。戦争末期には白菊特攻隊が編成され、夜間特攻で何隻ものアメリカ海軍艦艇を撃沈するなど、多くの戦果を上げたとされる。また、終戦後は緑十字飛行にも『白菊』が使用された。
日本海軍「白菊/機上作業練習機」の性能
白菊の機体構造は、胴体は金属製モノコック、主翼は木製骨組み合板張りで、主脚は固定式であった。発動機は日立航空機の天風21型空冷星型エンジン。安定性や操縦性が良好で、機内スペースにも余裕がある機体だったという。
当初、試製白菊として量産が開始された白菊11型のほか、改良型である白菊21型(試製白菊改)も正式採用された。
■全長:10.24m
■全幅:14.98m
■全高:3.93m
■翼面積:30.50m2
■自重:1,677kg
■全備重量:2,644kg
■飛行能力
□最高速度:226km/h
□航続距離:1,170km
■基本武装
□7.7mm機銃:1挺
▼選択武装
□60kg爆弾:1発
□30kg爆弾:2発
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