大日本帝国海軍 連合艦隊
:航空機『強風/水上戦闘機』
大日本帝国海軍連合艦隊の水上戦闘機『強風/きょうふう』は、太平洋戦争(大東亜戦争・第二次世界大戦)で活躍した局地戦闘機『紫電』のベースとなった航空機。川西航空機が設計を行い、水上戦闘機として97機が生産されたが、本機自体は性能・操縦性ともに期待外れであったとされている。
終戦後に『強風』4機がアメリカへ輸送され、現在は メリーランド州「ポール・E・ガーバー維持・復元・保管施設」、テキサス州「ニミッツ博物館」、フロリダ州「国立海軍航空博物館」に各1機ずつが現存している。
日本海軍「強風/水上戦闘機」の性能
強風は、紡錘形の胴体に、二重反転プロペラ、胴体下に単フロート、LB型層流翼を採用した主翼には補助フロートも装備した中翼単葉の水上戦闘機である。発動機は、三菱重工業の火星13型空冷星型エンジンを採用した。強風の大きな特徴として、川西航空機が開発した自動空戦フラップが初めて装備されており、旋回能力の向上に貢献している。
強風は空戦を主目的として設計されたが、開発が難航したことで活躍の時期を逸した。しかし一部地域では、敵爆撃機の上方から時限起爆式30kg爆弾を投下するといった戦法で撃破・撃墜が報告されていたという。
■全長:10.58m
■全幅:12.00m
■全高:4.75m
■翼面積:23.50m2
■自重:2,700kg
■全備重量:3,500kg
■飛行能力
□最高速度:488.9km/h
□航続距離:4.8時間
■基本武装
□九七式7.7mm3型改Ⅱ機銃:2挺
□九九式20mm2号3型機銃:2挺
□30kg爆弾:2発
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