紫雲/水上偵察機初飛行:1941年12月3日

大日本帝国海軍 連合艦隊 :航空機『紫雲/水上偵察機』

大日本帝国海軍連合艦隊の航空機【紫雲/水上偵察機】

水上偵察機『紫雲/しうん』は、大日本帝国海軍連合艦隊太平洋戦争(大東亜戦争・第二次世界大戦)で運用した航空機である。英名はKawanishi E15K。機体名の紫雲とは、"仏教徒が臨終するとき仏が乗って来迎する雲"を意味する。日本で初めて2重反転プロペラを採用した航空機とされている。川西航空機が設計を行い、水上偵察機として15機が生産された。『紫雲』は実用試験を兼ねて偵察や索敵、哨戒任務に使用されるも、2重反転プロペラの故障が相次ぎ、性能的にも成績不良であったとされる。様々な新機軸を盛り込んだ実験機ともいえる機体であった。

日本海軍「紫雲/水上偵察機」の性能

紫雲は、敵制空権下での強行偵察も視野に入れ開発された高速水上偵察機。全金属製の機体に層流翼を持ち、緊急時には下部フロートを切り離す機構なども備えていた。発動機は三菱重工業が紫雲専用として開発した大出力の火星24型空冷星型エンジンを搭載し、その性能を引き出すため2重反転プロペラを採用した。 野心的な試みを実現した機体であったが、実用面においては、横転事故や2重反転プロペラの故障が多発するなど問題点の多い機体であった。 ■全長:11.588m ■全幅:14.00m ■全高:4.95m ■翼面積:30.00m2 ■自重:3,165kg ■全備重量:4,100kg ■飛行能力 □最高速度:468 km/h □航続距離:1,408km ■基本武装 □九二式7.7mm機銃:1挺 □60kg爆弾:2発

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