大日本帝国海軍 連合艦隊
:航空機『九七式飛行艇』
『九七式飛行艇/九七式大艇』は、大日本帝国海軍連合艦隊が太平洋戦争(大東亜戦争・第二次世界大戦)で運用した航空機である。英名はKawanishi H6K。川西航空機が設計を行い、偵察機および雷撃機として172機が生産された。開戦時の長距離爆撃など緒戦では前線に投入され、それ以降は長距離偵察や対潜哨戒に従事。終戦後も、緑十字飛行や台湾への現金輸送、離島への医薬品輸送に活用された。また、派生型として、輸送用に改造された『九七式輸送飛行艇』も存在した。
日本海軍「九七式飛行艇23型」の性能
九七式飛行艇は、スマートな胴体にパラソル式の細長い主翼を持つ四発大型飛行艇であった。発動機は、最終型の九七式飛行艇23型は三菱重工業の金星53型空冷星型エンジン4基を搭載していたとされる。
九七式飛行艇は、1938年1月8日に正式採用されて以降、11型、22型、23型といった派生型も生まれた。このうち、11型と22型を輸送機へと改造した機体は九七式輸送飛行艇と呼ばれた。
■全長:25.60m
■全幅:40.00m
■全高:6.27m
■翼面積:170.00m2
■自重:12,379kg
■全備重量:17,500kg
■飛行能力
□最高速度:385km/h
□航続距離:4,940km
■基本武装
□20mm旋回機銃:1挺
□7.7mm旋回機銃:4挺
▼選択武装
□250kg爆弾:4発
□60kg爆弾:12発
□航空魚雷:2本
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