大日本帝国海軍 連合艦隊
:航空機『二式飛行艇/晴空』
※写真画像:二式飛行艇一二型
『二式飛行艇/二式大艇』は、大日本帝国海軍連合艦隊が太平洋戦争(大東亜戦争・第二次世界大戦)で運用した航空機である。英名はKawanishi H8K。川西航空機が設計を行い、167機が生産された。『二式飛行艇』は大型で高速、装備も充実し攻撃力・防御力ともに優秀であったことから"空の戦艦"と称され、連合国パイロットに恐れられた。また、輸送機型に改造された機体は『晴空』と呼ばれた。
現存機として、鹿児島県鹿屋市の海上自衛隊鹿屋航空基地史料館に1機が野外展示されている。
日本海軍「二式飛行艇12型」の性能
二式飛行艇は、背の高いスリムな胴体に細長い主翼を持つ四発大型飛行艇であった。超々ジュラルミンを採用したことで軽量化と強度を両立した一方で、二式飛行艇12型は当時最高出力を誇った三菱重工業の火星22型空冷星型エンジンを搭載した。
二式飛行艇は、1942年2月5日に二式飛行艇11型として正式採用されて以降、12型、22型、23型といった派生型も生まれたが、試作段階の十三試大型飛行艇を輸送機型として改造した晴空と呼称された機体も存在した。
▼二式飛行艇12型
■全長:28.13m
■全幅:38.00m
■全高:9.15m
■翼面積:160m2
■自重:18,400kg
■全備重量:24,500kg
■飛行能力
□最高速度:470km
□航続距離:8,223km
■基本武装
□20mm旋回機銃:5挺
□7.7mm旋回機銃:4挺(※3挺は予備)
▼選択武装
□800kg爆弾:2発
□250kg爆弾:8発
□60kg爆弾:16発
□航空魚雷:2本
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