大日本帝国海軍 連合艦隊
:航空機『震電/局地戦闘機』
局地戦闘機『震電/しんでん』は、大日本帝国海軍連合艦隊が太平洋戦争(大東亜戦争・第二次世界大戦)で運用しようとしていた前翼型航空機。英名はKyushu J7W Shinden。基礎研究として前翼型滑空機で資料を収集後、開発が開始された。しかし局地戦闘機として九州飛行機が設計を行うも、試作機が製作されたのみで終戦を迎えた。元九州飛行機・設計部の清原邦武氏によれば、ジェットエンジンを搭載したジェット戦闘機『震電改』の開発構想もあったという。
現存機として、アメリカのバージニア州「スティーブン F ウドバー ハジー センター」に『震電』の前部のみが展示されている。
日本海軍「震電/局地戦闘機」の性能
震電は、全金属製の機体に、後部にプロペラ、機首付近に前翼、その後ろに自動空戦フラップを採用した層流翼型の主翼を持つ、低翼単葉のエンテ型高速戦闘機である。また、降着装置は前輪式の引込脚であったとされる。発動機は、三菱重工業が開発した小型大馬力のハ43空冷星型エンジン。
震電の派生型として、石川島芝浦タービンのネ130ターボジェットエンジンを搭載した震電改の構想もあったといわれている。
■全長:9.76m
■全幅:11.114m
■全高:3.92m
■翼面積:20.50m2
■自重:3,465kg
■全備重量:4,950kg
■飛行能力
□最高速度:750km/h
□航続距離:1000~2000km(※装備による)
■基本武装
□五式30mm1型乙固定機銃:4挺
▼選択武装
□訓練用7.9mm固定機銃:2挺
□写真銃:1挺
□60kg爆弾:4発
□30kg爆弾:4発
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