大日本帝国海軍 連合艦隊
:航空機『銀河/陸上爆撃機』
※写真画像:銀河11型
陸上爆撃機『銀河/ぎんが』は、大日本帝国海軍連合艦隊が太平洋戦争(大東亜戦争・第二次世界大戦)で運用した航空機。英名はYokosuka P1Y。速度と積載能力に優れていたとされ、幾多の海戦や航空戦でその性能を発揮した。海軍航空技術廠が設計を行い陸上爆撃機として1,102機が生産されたが、高性能を追求したが故に故障が多く、機体やパーツの余裕の無さを「国滅びて銀河あり」と揶揄されたという。また、夜間戦闘機型として開発された銀河21型と銀河26型はそれぞれ『白光』『極光』と名付けられた。
『銀河』の現存機としては、アメリカの「スミソニアン博物館」に1機が分解保存されている。
日本海軍「銀河11型/陸上爆撃機」の性能
銀河は、搭乗員数を削減し最大幅を抑えるなど小型・軽量化が図られた胴体に、主翼は半層流翼を採用した双発爆撃機である。発動機は中島飛行機と日本海軍航空技術廠が開発した誉12型空冷星型エンジン。後期生産型においては、航空機用レーダーであるH-6電探を装備していたとされる。
派生型としては、様々な性能向上型や、夜間戦闘機型の銀河21型(白光)、銀河26型(極光)、陸上偵察機型の暁雲、ジェット爆撃機型の天河などが知られるが、そのほとんどは試作や計画のみで終わった。ただし、銀河26型については再び爆撃機へと改修され、銀河16型と名称も改められた。
■全長:15.0m
■全幅:20.0m
■全高:5.3m
■翼面積:55.0m2
■自重:7,265kg
■全備重量:10,500kg
■飛行能力
□最高速度:546.3km/h
□航続距離:1,920km/5,370km(過過重)
■基本武装
□20mm旋回機銃:機首1挺
□20mm旋回機銃:後部1挺
□九一式航空魚雷:1本
▼選択武装
□800kg爆弾:1発
□500kg爆弾:2発
□250kg爆弾:2発
■レーダー
□三式空六号無線電信機
日本海軍「銀河16型/陸上爆撃機」の性能
銀河16型は、夜間戦闘機型の銀河26型(極光)を、爆撃機へと再改修した派生型である。発動機は三菱重工業の火星25型空冷星型エンジンを搭載。
■全長:15.0m
■全幅:20.0m
■全高:5.3m
■翼面積:55.0m2
■自重:7,138kg
■全備重量:10,500kg
■飛行能力
□最高速度:522.3km/h
□航続距離:1,815km
■基本武装
□20mm旋回機銃:機首1挺
□20mm旋回機銃:後部1挺
□九一式航空魚雷:1本
▼選択武装
□800kg爆弾:1発
□500kg爆弾:2発
□250kg爆弾:2発
トップ:大日本帝国海軍 連合艦隊の航空機