大日本帝国海軍 連合艦隊
:潜水艦『伊58/伊号第五十八潜水艦』
大日本帝国海軍連合艦隊の潜水艦『伊58/伊号第五十八潜水艦』は、伊54型潜水艦(巡潜乙型改2)の3番艦。太平洋戦争(大東亜戦争・第二次世界大戦)では特攻兵器「回天」を搭載、回天攻撃隊として出撃し、1945年7月30日、アメリカ海軍重巡洋艦『インディアナポリス』を撃沈した。このとき『インディアナポリス』は、テニアン島へ原子爆弾を搬送するという極秘任務を終えた直後だったという。その後も『伊58』は前線で戦闘を繰り広げ、終戦時は沖縄方面から豊後水道へ航行中だった。
2009年6月13日、『伊58』のエピソードを基にした映画『真夏のオリオン』が公開された。
日本海軍『伊58/伊号第五十八潜水艦』の性能
伊号第五十八潜水艦は1942年12月26日に横須賀海軍工廠にて起工、1944年9月7日に竣工した。伊58は、速力は低いものの建造期間を短縮し航続力にも優れた巡洋潜水艦で、巡潜乙型改Ⅱとも呼ばれた。
主機は中型潜水艦用で量産しやすい艦本式22号10型ディーゼル2基を搭載。竣工時から対水上警戒レーダーである22号電探や逆探を装備したほか、就役後には対空警戒レーダーの13号電探も装備したと推定される。
伊58は他の同型艦と違い、水中特攻兵器回天運用のために最初から主砲や航空兵装は装備せぬまま竣工した。
■全長:108.7m
■全幅:9.30m
■乗員:94名
■排水量:2,607t
■巡航能力
□水上速力:17.7kt
□水中速力:6.5kt
□潜航深度:100m
□航続距離:38,892km(16kt)
■戦時最終兵装
□九六式25mm連装機銃:1基
□九五式53cm魚雷発射管:艦首6門
□九五式魚雷:19本
■レーダー
□仮称2号電波探信儀2型:1基
□三式1号電波探信儀3型
□電波探知機
■ソナー
□九三式水中探信儀:1基
□九三式水中聴音機:1基
■搭載艇
□回天:4隻
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