大日本帝国海軍 連合艦隊 ：潜水艦『伊／伊号第六十三潜水艦』
大日本帝国海軍連合艦隊の潜水艦『伊63／伊号第六十三潜水艦』は、伊156型潜水艦（海大3型B）の5番艦。1939年2月2日、豊後水道で伊60に衝突され沈没。太平洋戦争（大東亜戦争・第二次世界大戦）を迎えることはなかった。1940年1月21日、給油艦『佐多』や「西村式潜水艇」により事故調査・引き揚げ作業が行われたが、損傷が激しかったため解体された。
日本海軍『伊63／伊号第六十三潜水艦』の性能
伊号第六十三潜水艦は1926年8月12日に佐世保海軍工廠にて起工、1928年12月20日に竣工した。伊63は、前艦級である海大3型Aや巡潜型をベースに艦首、艦尾、艦橋の形状に若干の改良を加えた海軍大型潜水艦で、海大3型Bとも呼ばれた。 主機はスイス製のズルツァー式3号ディーゼル2基を搭載。主砲は、日露戦争までの主力艦載速射砲を改良した45口径十一年式12cm砲を採用した。また、パッシブ・ソナーとして、アメリカから輸入したKチューブ（水中聴音器）を装備した。 ■全長：101.00m ■全幅：7.9m ■乗員：63名 ■排水量：1,800t ■巡航能力 □水上速力：20.0kt □水中速力：8.0kt □潜航深度：60m □航続距離：18,520km（10kt） ■最終兵装 □45口径十一年式12cm単装砲：1門 □九二式7.7mm機銃：1挺 □一五式53cm魚雷発射管：艦首6門・艦尾2門 □六年式魚雷：16本 ■ソナー □Kチューブ
