大日本帝国海軍 連合艦隊 :潜水艦『伊54/伊号第五十四潜水艦』
大日本帝国海軍連合艦隊の潜水艦『伊54/伊号第五十四潜水艦』は、伊54型潜水艦(巡潜乙型改2)の1番艦。太平洋戦争(大東亜戦争・第二次世界大戦)末期に竣工し、特殊潜航艇「運砲筒」を搭載するも、テニアン島への輸送任務に失敗。1944年10月28日、フィリピン東方沖にて、アメリカ海軍駆逐艦『グリッドレイ』『ヘルム』と交戦し戦没。
大日本帝国海軍連合艦隊の潜水艦『伊54/伊号第五十四潜水艦』は、伊54型潜水艦(巡潜乙型改2)の1番艦。太平洋戦争(大東亜戦争・第二次世界大戦)末期に竣工し、特殊潜航艇「運砲筒」を搭載するも、テニアン島への輸送任務に失敗。1944年10月28日、フィリピン東方沖にて、アメリカ海軍駆逐艦『グリッドレイ』『ヘルム』と交戦し戦没。
伊号第五十四潜水艦は1942年7月1日に横須賀海軍工廠にて起工、1944年3月31日に竣工した。伊54は、速力は低いものの建造期間を短縮し航続力にも優れた巡洋潜水艦で、巡潜乙型改Ⅱとも呼ばれた。 主機は中型潜水艦用で量産しやすい艦本式22号10型ディーゼル2基を搭載した。主砲は、潜水艦用として開発された中口径砲である40口径十一年式14cm砲を採用。竣工時から対水上警戒レーダーである22号電探や逆探も装備した。 また、1944年7月の輸送任務では物資揚陸のための運砲筒(特型運貨筒)を搭載したとされる。 ■全長:108.7m ■全幅:9.30m ■乗員:94名 ■排水量:2,607t ■巡航能力 □水上速力:17.7kt □水中速力:6.5kt □潜航深度:100m □航続距離:38,892km(16kt) ■戦時最終兵装 □40口径十一年式14cm単装砲:1門 □九六式25mm連装機銃:1基 □九五式53cm魚雷発射管:艦首6門 □九五式魚雷:19本 ■レーダー □仮称2号電波探信儀2型:1基 □電波探知機 ■ソナー □九三式水中探信儀:1基 □九三式水中聴音機:1基 ■搭載機 □零式小型水上偵察機:1機 ■搭載艇 □運砲筒