大日本帝国海軍 連合艦隊
:潜水艦『伊7/伊号第七潜水艦』
大日本帝国海軍連合艦隊の潜水艦『伊7/伊号第七潜水艦』は、伊七型潜水艦(巡潜3型)の1番艦。太平洋戦争(大東亜戦争・第二次世界大戦)では、攻略支援や哨戒活動、輸送任務など様々な作戦に従事。連合国艦船3隻を撃沈するなどの戦果も上げた。『伊7』はキスカ島撤退作戦にも参加したが、1943年6月21日、キスカ島近海でアメリカ海軍駆逐艦『モナハン』の砲撃を受け潜行不能となり、激しい砲撃戦へ突入。その後、敵艦が撤退するも、大破し弾薬も尽きたため爆破処分された。
日本海軍『伊7/伊号第七潜水艦』の性能
伊号第七潜水艦は1934年9月12日に呉海軍工廠にて起工、1937年3月31日に竣工した。居住区拡大や通信能力強化など、前艦級をさらに改良した伊7は、巡潜3型とも呼ばれた。主機は純国産の艦本式1号甲10型ディーゼル2基を搭載。主砲は、潜水艦用として開発された中口径砲である40口径十一年式14cm砲を採用した。
伊7は、後部甲板に格納筒や呉式1号4型射出機1基を装備し水上機を運用可能であったほか、司令官室も備え潜水戦隊旗艦となる能力を持ち合わせていた。
■全長:109.30m
■全幅:9.10m
■乗員:100名
■排水量:2,525t
■巡航能力
□水上速力:23.0kt
□水中速力:8.0kt
□潜航深度:100m
□航続距離:25,928km(16kt)
■戦時最終兵装
□40口径十一年式14cm連装砲:1基
□九三式13mm連装機銃:2基
□八八式53cm魚雷発射管:艦首6門
□魚雷:20本
■搭載機
□零式小型水上偵察機:1機
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