大日本帝国海軍 連合艦隊 :潜水艦『伊/伊号第三十潜水艦』
大日本帝国海軍連合艦隊の潜水艦『伊30/伊号第三十潜水艦』は、伊15型潜水艦(巡潜乙型)の11番艦。太平洋戦争(大東亜戦争・第二次世界大戦)では偵察任務に従事した。また、遣独潜水艦作戦にも参加し、ウルツブルク射撃管制レーダーなど様々な技術をドイツから持ち出したが、1942年10月13日、シンガポールの港内で機雷に接触し沈没。積荷も破壊されたが、エニグマ暗号機などはすでに陸揚げしていた。
大日本帝国海軍連合艦隊の潜水艦『伊30/伊号第三十潜水艦』は、伊15型潜水艦(巡潜乙型)の11番艦。太平洋戦争(大東亜戦争・第二次世界大戦)では偵察任務に従事した。また、遣独潜水艦作戦にも参加し、ウルツブルク射撃管制レーダーなど様々な技術をドイツから持ち出したが、1942年10月13日、シンガポールの港内で機雷に接触し沈没。積荷も破壊されたが、エニグマ暗号機などはすでに陸揚げしていた。
伊号第三十潜水艦は1939年6月7日に呉海軍工廠にて起工、1942年2月28日に竣工した。主機は、艦の大型高性能化を実現するため高出力の艦本式2号10型ディーゼル2基を採用。主砲は、潜水艦用として開発された中口径砲である40口径十一年式14cm砲を搭載した。 伊30は、艦前部に呉式1号4型射出機や格納筒などの航空兵装を装備し、後部甲板に主砲を配置した巡洋潜水艦で、巡潜乙型とも呼ばれた。 1942年の遣独潜水艦作戦の際に灰色迷彩塗装が施され、機銃が九六式25mm連装機銃からスイス製のエリコン20mm4連装機銃へ換装されたほか、メトックスと呼ばれるドイツ製の電波探知機を装備した。 ■全長:108.7m ■全幅:9.30m ■乗員:94名 ■排水量:2,584t ■巡航能力 □水上速力:23.6kt □水中速力:8.0kt □潜航深度:100m □航続距離:25,928km(16kt) ■戦時最終兵装 □40口径十一年式14cm単装砲:1門 □エリコン20mm4連装機銃 □九五式53cm魚雷発射管:艦首6門 □九五式魚雷:17本 ■レーダー □メトックス(電波探知機) ■ソナー □九三式水中探信儀:1基 □九三式水中聴音機:1基 ■搭載機 □零式小型水上偵察機:1機