大日本帝国海軍 連合艦隊 ：潜水艦『伊185／伊号第百八十五潜水艦』
大日本帝国海軍連合艦隊の潜水艦『伊185／伊号第百八十五潜水艦』は、伊176型潜水艦（海大7型）の10番艦。太平洋戦争（大東亜戦争・第二次世界大戦）では輸送任務に従事、あ号作戦にも参加した。1944年6月22日、サイパン島沖にて、アメリカ海軍駆逐艦『ニューコム』『チャンドラー』と交戦し戦没。
日本海軍『伊185／伊号第百八十五潜水艦』の性能
伊号第百八十五潜水艦は1942年2月9日に横須賀海軍工廠にて起工、1943年9月23日に竣工した。伊185は、前艦級より潜航時間を短縮し、運動性能を向上させた海軍大型潜水艦で、海大7型または新海大型とも呼ばれた。 主機は純国産で高出力の艦本式1号乙8型ディーゼル2基を搭載。主砲は、日露戦争までの主力艦載速射砲を改良した45口径十一年式12cm砲を採用した。水雷兵装については九五式（酸素魚雷）へと更新されたほか、発射管が艦首のみとなった。 ■全長：105.50m ■全幅：8.25m ■乗員：86名 ■排水量：1,833t ■巡航能力 □水上速力：23.1kt □水中速力：8.0kt □潜航深度：80m □航続距離：14,816km（16kt） ■戦時最終兵装 □45口径十一年式12cm単装砲：1門 □九六式25mm連装機銃：1基 □九五式53cm魚雷発射管：艦首6門 □九五式魚雷：12本 ■ソナー □九三式水中探信儀 □九三式水中聴音機
伊185／伊号第百八十五潜水艦の慰霊碑
1982年4月18日、長崎県の佐世保東山海軍墓地・東公園に伊185乗組員の慰霊碑が建立され、戦死した荒井淳艦長以下95名の霊が祀られている。また、1985年10月20日には、同墓地に「佐世保鎮守府潜水艦合同慰霊碑」も建立された。
