大日本帝国海軍 連合艦隊 :潜水艦『伊203/伊号第二百三潜水艦』
大日本帝国海軍連合艦隊の潜水艦『伊203/伊号第二百三潜水艦』は、伊201型潜水艦(潜高型)の3番艦。当時、水中速力において世界最速を誇った潜水艦であったが、竣工が太平洋戦争(大東亜戦争・第二次世界大戦)末期であったため活躍の機会はなかった。終戦後はハワイでアメリカ海軍による調査が行われ、終了後、現地で海没処分となった。
大日本帝国海軍連合艦隊の潜水艦『伊203/伊号第二百三潜水艦』は、伊201型潜水艦(潜高型)の3番艦。当時、水中速力において世界最速を誇った潜水艦であったが、竣工が太平洋戦争(大東亜戦争・第二次世界大戦)末期であったため活躍の機会はなかった。終戦後はハワイでアメリカ海軍による調査が行われ、終了後、現地で海没処分となった。
伊号第二百三潜水艦は1944年6月1日に呉海軍工廠にて起工、1945年6月25日に竣工した。伊203は、連合国の対潜戦闘能力向上に対応するため水中速力を重視した水中高速潜水艦で、潜高型または潜高大型とも呼ばれた。 主機はドイツ製のものを複製したマ式(MAN式)1号8型ディーゼル2基を搭載し、さらに特E型1,250馬力電動機4基を直結して2軸推進とした。砲は搭載せず、兵装は魚雷発射管艦首4門と対空機銃2挺のみと、他の艦級に比べ軽装備であった。また、機銃は潜航時に格納スペースに収容された。 ■全長:79.00m ■全幅:5.80m ■乗員:31名 ■排水量:1,291t ■巡航能力 □水上速力:15.8kt □水中速力:19.0kt □潜航深度:110m □航続距離:10,742km(14kt) ■戦時最終兵装 □九六式25mm単装機銃:2挺 □九五式53cm魚雷発射管:艦首4門 □九五式魚雷:10本 ■レーダー □仮称2号電波探信儀2型:1基