潜水艦【伊10/I-10】竣工:1941年10月31日

大日本帝国海軍 連合艦隊 :潜水艦『伊10/伊号第十潜水艦』

大日本帝国海軍連合艦隊『伊10/伊号第十潜水艦』

連合艦隊の潜水艦『伊10/伊号第十潜水艦』は、伊九型潜水艦(巡潜甲型)の2番艦。太平洋戦争(大東亜戦争・第二次世界大戦)では通商破壊に従事、連合国艦船14隻を撃沈するという脅威の戦果を上げ、大日本帝国海軍潜水艦のなかで撃沈隻数:第1位を記録した。1944年7月4日、サイパン島近海にて、アメリカ海軍駆逐艦『デヴィッド・W・テイラー』の爆雷攻撃を受け沈没。

日本海軍『伊10/伊号第十潜水艦』の性能

伊号第十潜水艦は1938年1月25日に呉海軍工廠にて起工、1941年2月13日に竣工した。伊九型は前艦級の発展型で、巡潜甲型とも呼ばれた。主機は純国産で高出力の艦本式2号10型ディーゼル2基を搭載。主砲は、潜水艦用として開発された中口径砲である40口径十一年式14cm砲を採用した。 伊10は、潜水戦隊司令部設備を備えていたほか、艦前部には呉式1号4型射出機など水上偵察機用の航空兵装も装備していた。同様の巡洋潜水艦のなかでは最も大型の潜水艦であった。 ■全長:113.7m ■全幅:9.55m ■乗員:104名 ■排水量:2,919t ■巡航能力 □水上速力:23.5kt □水中速力:8.0kt □潜航深度:100m □航続距離:29,632km(16kt) ■戦時最終兵装 □40口径十一年式14cm単装砲:1門 □九六式25mm連装機銃:2基 □九五式53cm魚雷発射管:艦首6門 □九五式53cm魚雷:18本 ■ソナー □九三式水中探信儀:1基 □九三式水中聴音機:1基 ■搭載機 □零式小型水上偵察機:1機

伊10/伊号第十潜水艦の慰霊碑

1982年4月18日、長崎県の佐世保東山海軍墓地・東公園「嗚呼伊号第十潜水艦」と刻まれた慰霊碑が建立され、戦死した中島清次艦長以下113名の霊が祀られている。また、1985年10月20日には、同墓地に「佐世保鎮守府潜水艦合同慰霊碑」も建立された。

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