大日本帝国海軍 連合艦隊
:潜水艦『伊33/伊号第三十三潜水艦』
大日本帝国海軍連合艦隊の潜水艦『伊33/伊号第三十三潜水艦』は、伊15型潜水艦(巡潜乙型)の14番艦。太平洋戦争(大東亜戦争・第二次世界大戦)では哨戒活動や訓練に従事するも、1944年6月13日、瀬戸内海西部の伊予灘にて、機関が故障し沈没した。
『伊33』には、"3"に纏わる奇妙なジンクスが付きまとった。珊瑚礁への衝突事故で33mの海底に沈み、33名が死亡。『伊33』の最後となった事故で救助されたのが3名。1953年に引き揚げられ解体されたが、その際にはガス中毒で3名が死亡した。そして、艦名自体が33であった。戦時中、『伊33』については、日本の潜水艦乗りの間で悪い噂が流れ、"3"は不吉な数字とされていたという。
日本海軍『伊33/伊号第三十三潜水艦』の性能
伊号第三十三潜水艦は1940年2月21日に三菱重工業神戸造船所にて起工、1942年6月10日に竣工した。主機は、艦の大型高性能化を実現するため高出力の艦本式2号10型ディーゼル2基を採用。主砲は、潜水艦用として開発された中口径砲である40口径十一年式14cm砲を搭載した。
伊33は、艦前部に呉式1号4型射出機や格納筒などの航空兵装を装備し、後部甲板に主砲を配置した巡洋潜水艦で、巡潜乙型とも呼ばれた。
戦争中期以降、伊33は対水上警戒レーダーである22号電探と逆探を装備し索敵能力が向上した。
■全長:108.7m
■全幅:9.30m
■乗員:94名
■排水量:2,584t
■巡航能力
□水上速力:23.6kt
□水中速力:8.0kt
□潜航深度:100m
□航続距離:25,928km(16kt)
■戦時最終兵装
□40口径十一年式14cm単装砲:1門
□九六式25mm連装機銃:1基
□九五式53cm魚雷発射管:艦首6門
□九五式魚雷:17本
■レーダー
□仮称2号電波探信儀2型
□電波探知機
■ソナー
□九三式水中探信儀:1基
□九三式水中聴音機:1基
■搭載機
□零式小型水上偵察機:1機
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