大日本帝国海軍 連合艦隊 ：駆逐艦『早波』
大日本帝国海軍連合艦隊の駆逐艦『早波／はやなみ』は、夕雲型駆逐艦の12番艦。艦名の早波は、"激しく打ち寄せる波"を意味する。太平洋戦争（大東亜戦争・第二次世界大戦）では第32駆逐隊に所属し、主に海上護衛や輸送任務に従事した。1944年6月7日、タウイタウイ島沖でアメリカ海軍潜水艦『ハーダー』の雷撃を受け沈没。
日本海軍：駆逐艦『早波』の性能
駆逐艦早波は1942年1月15日に舞鶴海軍工廠にて起工、1943年7月31日に竣工した。日本海軍の艦隊決戦型駆逐艦の集大成である夕雲型は、甲型駆逐艦とも呼ばれていた。 主機は純国産の艦本式タービン2基を搭載。主砲は、最大仰角75度で高角射撃も可能であり、荒天時にも対応可能な全周囲シールドを備えた50口径三年式12.7cmD型連装砲を採用し、主砲での対空射撃に必要な二式距離苗頭盤も装備した。水雷兵装は九二式61cm2型4連装水上発射管を装備。竣工時より九三式魚雷（酸素魚雷）を搭載した。 また、早波は当時の主流レーダーである仮称2号電波探信儀2型も最初から装備しており、その都合上、甲板室を増設した状態で竣工した。 ■全長：119.3m ■全幅：10.8m ■乗員：225名 ■排水量：2,772t ■巡航能力 □速力：35.0kt □航続距離：9,260km（18kt） ■戦時最終兵装 □50口径三年式12.7cmD型連装砲：3基 □九六式25mm連装機銃：2基 □九二式61cm2型4連装水上発射管：2基 □九三式1型改Ⅱ魚雷：16本 □九四式爆雷投射機：1基 □九五式改Ⅰ爆雷：36個 ■レーダー □仮称2号電波探信儀2型 ■ソナー □九三式3型水中探信儀 □九三式水中聴音機
