大日本帝国海軍 連合艦隊 ：一等駆逐艦『夕雲型』
夕雲型駆逐艦とは、太平洋戦争（大東亜戦争・第二次世界大戦）で活躍した大日本帝国海軍連合艦隊の駆逐艦の艦型を指す。甲型駆逐艦とも呼ばれた。夕雲、巻雲、風雲、長波、巻波、高波、大波、清波、玉波、涼波、藤波、早波、浜波、沖波、岸波、朝霜、早霜、秋霜、清霜の19隻が建造され、様々な作戦に投入された。
日本海軍：夕雲型駆逐艦の性能
■全長：119.3m ■全幅：10.8m ■乗員：225名 ■排水量：2,772t ■巡航能力 □速力：35.5kt □航続距離：9,260km（18kt） ■戦時最終兵装 □50口径三年式12.7cmD型連装砲 □九六式25mm3連装機銃 □九六式25mm連装機銃 □九六式25mm単装機銃 □九二式61cm2型4連装水上発射管 □九三式1型改Ⅱ魚雷 □九四式爆雷投射機 □九五式改Ⅰ爆雷 ■レーダー □仮称2号電波探信儀2型 □三式1号電波探信儀3型 ■ソナー □九三式3型水中探信儀 □九三式水中聴音機
日本海軍：夕雲型駆逐艦の同型艦一覧
- 1番艦：夕雲 夕雲型駆逐艦のネームシップ。1941年12月5日竣工。1943年10月6日、第二次ベララベラ海戦にて戦没。
- 2番艦：巻雲 1942年3月14日竣工。1943年2月1日、エスペランス岬沖で機雷に接触、航行不能となり雷撃処分された。
- 3番艦：風雲 1942年3月28日竣工。1944年6月8日、ダバオ湾にてアメリカ海軍潜水艦の雷撃を受け沈没。
- 4番艦：長波 1942年6月30日竣工。様々な海戦に参加。1944年11月11日、オルモック湾にてアメリカ軍機の空襲を受け沈没。
- 5番艦：巻波 1942年8月18日竣工。1943年11月25日、セントジョージ岬沖海戦にて戦没。
- 6番艦：高波 1942年8月31日竣工。1942年11月30日、ルンガ沖夜戦にて戦没。
- 7番艦：大波 1942年12月29日竣工。1943年11月25日、セントジョージ岬沖海戦にて戦没。
- 8番艦：清波 1943年1月25日竣工。1943年7月20日、ベララベラ島沖でアメリカ軍機の空襲を受け沈没。
- 9番艦：玉波 1943年4月30日竣工。1944年7月7日、ルソン島マニラ湾沖でアメリカ海軍潜水艦の雷撃を受け沈没。
- 10番艦：涼波 1943年7月27日竣工。1943年11月11日、ラバウル港沖でアメリカ軍機の空襲を受け沈没。
- 11番艦：藤波 1943年7月31日竣工。シブヤン海海戦（レイテ沖海戦）にて損傷したのち、1944年10月27日にアメリカ軍機の空襲を受け沈没。
- 12番艦：早波 1943年7月31日竣工。1944年6月7日、タウイタウイ島沖でアメリカ海軍潜水艦の雷撃を受け沈没。
- 13番艦：浜波 1943年10月15日竣工。1944年11月11日、アメリカ軍機の空襲を受け大破、放棄された。船体は行方不明。
- 14番艦：沖波 1943年12月10日竣工。1944年11月13日、マニラ湾にてアメリカ軍機の空襲を受け大破着底。
- 15番艦：岸波 1943年12月3日竣工。1944年12月4日、パラワン島沖でアメリカ海軍潜水艦の雷撃を受け沈没。
- 16番艦：朝霜 1943年11月27日竣工。1945年4月7日の坊ノ岬沖海戦で戦没したとされている。
- 17番艦：早霜 1944年2月20日竣工。1944年10月27日、アメリカ海軍機の空襲を受け大破。セミララ島に放棄された。
- 18番艦：秋霜 1944年3月11日竣工。1944年11月13日、マニラ湾でにてアメリカ軍機の空襲を受け沈没。
- 19番艦：清霜 1944年5月15日竣工。1944年12月26日、ミンドロ島沖海戦にて戦没。
| 『夕雲型駆逐艦』が参加した海戦 | |
|---|---|
| ミッドウェー海戦 | 太平洋戦争の勝敗を決定づけた海戦！ |
| 第二次ソロモン海戦 | 終わりなきソロモンの攻防 |
| 南太平洋海戦 | 米軍いわく「史上最悪の海軍記念日」 |
| ルンガ沖夜戦 | 不屈の猛将と『高波』が導いた勝利！ |
| ケ号作戦・壱 | 米軍を騙しつつガダルカナル島撤退 |
| アッツ島沖海戦 | 航空機なしの激しい砲撃戦！ |
| ケ号作戦・弐 | キスカ島の奇跡とミステリーな海戦 |
| 第二次ベララベラ海戦 | この海戦に懸けられた同胞たちの命 |
| ブーゲンビル島沖海戦 | ろ号作戦で展開されたカオスな艦隊戦！ |
| セントジョージ岬沖海戦 | 機動力を活かした駆逐艦戦術！ |
| マリアナ沖海戦 | 迫る絶望…それでも戦い続ける |
| レイテ沖海戦 | 全艦出撃！さらば連合艦隊 |
| ミンドロ島沖海戦 | ミンドロ島奪回のため礼号作戦発令！ |
| 坊ノ岬沖海戦 | 連合艦隊旗艦『大和』の最期 |
