大日本帝国海軍 連合艦隊 ：一等駆逐艦『秋月型』
秋月型駆逐艦とは、太平洋戦争（大東亜戦争・第二次世界大戦）で活躍した大日本帝国海軍連合艦隊の駆逐艦の艦型を指す。日本海軍唯一の防空駆逐艦の艦級であり、乙型駆逐艦とも呼ばれた。秋月、照月、涼月、初月、新月、若月、霜月、冬月、春月、宵月、夏月、花月の12隻が建造され、様々な作戦に投入された。
日本海軍：秋月型駆逐艦の性能
■全長：134.2m ■全幅：11.6m ■乗員：273名 ■排水量：3,888t ■巡航能力 □速力：33.0kt □航続距離：14,816km（18kt） ■戦時最終兵装 □65口径九八式10cmA型連装高角砲 □九六式25mm3連装機銃 □九六式25mm単装機銃 □九三式13mm単装機銃 □九二式61cm4型4連装水上発射管 □九三式魚雷 □九四式爆雷投射機 □九五式爆雷 ■レーダー □二式2号電波探信儀1型 □三式1号電波探信儀3型 □電波探知機 ■ソナー □九三式3型水中探信儀 □九三式水中聴音機 ■搭載艇 □回天（※花月）
日本海軍：秋月型駆逐艦の同型艦一覧
- 1番艦：秋月 秋月型駆逐艦のネームシップ。1942年6月11日竣工。1944年10月25日、エンガノ岬沖海戦（レイテ沖海戦）にて謎の大爆発を起こし沈没。
- 2番艦：照月 1942年8月31日竣工。1942年12月12日、アメリカ海軍魚雷艇部隊に襲撃され大破、サボ島沖にて自沈処分された。
- 3番艦：涼月 1942年12月29日竣工。坊ノ岬沖海戦で大破するも後進航行での日本本土帰投を果たす。終戦後は若松港の防波堤として利用された。
- 4番艦：初月 1942年12月29日竣工。1944年10月25日、エンガノ岬沖海戦（レイテ沖海戦）にて戦没。
- 5番艦：新月 1943年3月31日竣工。1943年7月6日、クラ湾夜戦にて戦没。
- 6番艦：若月 1943年5月31日竣工。1944年11月11日、多号作戦を遂行中にアメリカ軍機の空襲を受け沈没。
- 7番艦：霜月 1944年3月31日竣工。1944年11月25日、ブルネイ湾へ向け航行中にアメリカ海軍潜水艦の雷撃を受け沈没。
- 8番艦：冬月 1944年5月25日竣工。戦争末期の海戦に参加し門司港にて終戦を迎えた。
- 9番艦：春月 1944年12月28日竣工。活躍の機会はなく、終戦後はソビエト連邦へ引き渡された。
- 10番艦：宵月 1945年1月31日竣工。本土防空に従事し終戦後は中華民国へ引き渡された。
- 11番艦：夏月 1945年4月8日竣工。活躍の機会はなく、終戦後はイギリスへ引き渡された。
- 12番艦：満月 1945年1月3日に佐世保工廠で起工、秋月型駆逐艦に類別されるが4月17日に工程16％で建造中止。
- 13番艦：花月 1944年12月26日竣工。海上挺進部隊に加わるも活躍の機会はなく、屋代島にて終戦を迎えた。
| 『秋月型駆逐艦』が参加した海戦 | |
|---|---|
| 南太平洋海戦 | ガダルカナル島を賭けた大艦隊戦！ |
| 第三次ソロモン海戦 | 船の墓場と化すソロモン |
| クラ湾夜戦 | コロンバンガラ島への輸送任務 |
| ブーゲンビル島沖海戦 | ろ号作戦で展開されたカオスな艦隊戦！ |
| マリアナ沖海戦 | 迫る絶望…それでも戦い続ける |
| レイテ沖海戦 | 全艦出撃！さらば連合艦隊 |
| 坊ノ岬沖海戦 | 天一号作戦発動！戦艦『大和』最後の水上特攻 |
| 呉軍港空襲 | 全艦対空戦闘用意！日本海軍最後の戦い |
