大日本帝国海軍 連合艦隊 ：駆逐艦『新月』
大日本帝国海軍連合艦隊の駆逐艦『新月／にいづき』は、秋月型駆逐艦の5番艦。艦名の新月は、"太陽・月・地球がこの順に並び、月の輝いた面が地球から見えない状態"を意味する。太平洋戦争（大東亜戦争・第二次世界大戦）では、主に海上護衛や輸送任務に従事した。1943年7月6日、第三水雷戦隊旗艦として出撃し会敵したクラ湾夜戦にて戦没。
日本海軍：駆逐艦『新月』の性能
駆逐艦新月は1941年12月8日に三菱重工業長崎造船所にて起工、1943年3月31日に竣工した。秋月型は日本海軍唯一の防空駆逐艦の艦級であり、乙型駆逐艦とも呼ばれていた。 主機は純国産の艦本式タービン2基を搭載。主砲は、砲身が長く高初速・長射程の65口径九八式10cmA型連装高角砲を採用し、九四式高射装置と組み合わせて使用された。魚雷兵装は搭載しない計画であったが改められ、九二式61cm4型4連装水上発射管を装備し九三式魚雷（酸素魚雷）を搭載した。 また、新月は大型対空レーダーである21号電探を竣工時から装備しており、防空駆逐艦として対空警戒能力にも優れていた。 ■全長：134.2m ■全幅：11.6m ■乗員：294名 ■排水量：3,888t ■巡航能力 □速力：33.0kt □航続距離：14,816km（18kt） ■戦時最終兵装 □65口径九八式10cmA型連装高角砲：4基 □九六式25mm3連装機銃：4基 □九二式61cm4型4連装水上発射管：1基 □九三式魚雷：8本 □九四式爆雷投射機：2基 □九五式爆雷：54個 ■レーダー □二式2号電波探信儀1型：1基 ■ソナー □九三式3型水中探信儀：1基 □九三式水中聴音機：1基
| 『新月』が参加した海戦 | |
|---|---|
| クラ湾夜戦 | コロンバンガラ島への輸送任務 |
