大日本帝国海軍 連合艦隊
:一等駆逐艦『峯風型』
峯風型駆逐艦とは、太平洋戦争(大東亜戦争・第二次世界大戦)で活躍した大日本帝国海軍連合艦隊の駆逐艦の艦型を指す。峯風、澤風、沖風、島風 灘風、矢風、羽風、汐風、秋風、夕風、太刀風、帆風の12隻と、改峯風型として野風、波風、沼風の3隻が建造され、様々な作戦に投入された。
日本海軍:峯風型駆逐艦の性能
■全長:102.6m
■全幅:8.92m
■乗員:154名
■排水量:1,345t
■巡航能力
□速力:39.0kt
□航続距離:6,667km(14kt)
■戦時最終兵装
□45口径三年式12cm単装砲
□15cm9連装対潜噴進砲(※澤風)
□九六式25mm3連装機銃
□九六式25mm連装機銃
□九六式25mm単装機銃
□九三式13mm連装機銃
□三年式6.5mm単装機銃
□六年式53cm連装水上発射管
□六年式魚雷
□爆雷投射機
□爆雷
□機雷投下軌道(※初期)
□一号機雷(※初期)
■レーダー
□仮称2号電波探信儀2型
□三式1号電波探信儀3型
■ソナー
□九三式水中探信儀(※夕風)
□九三式水中聴音機(※夕風)
■搭載艇
□大発動艇(※島風、灘風)
□回天(※汐風、波風)
日本海軍:峯風型駆逐艦の同型艦一覧
- 1番艦:峯風 峯風型駆逐艦のネームシップ。1920年5月29日竣工。1944年2月10日、台湾沖にてアメリカ海軍潜水艦の雷撃を受け沈没。
- 2番艦:澤風 1920年3月16日竣工。後に対潜実験艦へと改造。無傷のまま終戦を迎え、その後、福島県の小名浜港で防波堤として利用された。
- 3番艦:沖風 1920年8月17日竣工。1944年1月10日、勝浦灯台南方にてアメリカ海軍潜水艦の雷撃を受け沈没。
- 4番艦:島風 1920年11月15日竣工。1940年に第一号哨戒艇へ改名。1943年1月12日、ビスマルク諸島カビエン沖にてアメリカ海軍潜水艦の雷撃を受け沈没。
- 5番艦:灘風 1921年9月30日竣工。1940年に第二号哨戒艇へ改名。1945年7月25日、小スンダ列島ロンボク海峡にてイギリス海軍潜水艦の雷撃を受け沈没。
- 6番艦:矢風 1920年7月19日竣工。開戦後、爆撃標的艦へと改造される。1945年7月18日の横須賀空襲で損傷、修理後そのまま終戦を迎えた。
- 7番艦:羽風 1920年9月16日竣工。1943年1月23日、カビエン南西にてアメリカ海軍潜水艦の雷撃を受け沈没。
- 8番艦:汐風 1921年7月29日竣工。1945年に回天搭載艦へと改造される。呉で終戦を迎え、その後解体、福島県小名浜港の防波堤として埋設された。
- 9番艦:秋風 1921年4月1日竣工。1943年3月18日、駆逐艦秋風虐殺事件が発生。1944年11月3日、南シナ海にてアメリカ海軍潜水艦の雷撃を受け爆沈。
- 10番艦:夕風 1921年8月24日竣工。主に空母の支援任務で活躍し、別府湾にて終戦を迎えた。
- 11番艦:太刀風 1921年12月5日竣工。1944年2月18日、トラック島空襲にて戦没。
- 12番艦:帆風 1921年12月22日竣工。1944年7月6日、セレベス海サンギ島沖にてアメリカ海軍潜水艦の雷撃を受け沈没。
- 13番艦:野風 1922年3月31日竣工。改良型のため、峯風改型1番艦とも呼ばれた。1945年2月20日、カムラン湾にてアメリカ海軍潜水艦の雷撃を受け沈没。
- 14番艦:波風 1922年11月11日竣工。改良型のため、峯風改型2番艦とも呼ばれた。1945年に回天搭載艦へと改造。呉港にて終戦を迎えた。
- 15番艦:沼風 1922年7月24日竣工。改良型のため、峯風改型3番艦とも呼ばれた。1943年12月18日、沖縄南東にてアメリカ海軍潜水艦の雷撃を受け沈没。
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