大日本帝国海軍 連合艦隊
:駆逐艦『蓬』
※画像は同型艦『栗』
大日本帝国海軍連合艦隊の駆逐艦『蓬/よもぎ』は、樅型駆逐艦の19番艦。艦名の蓬は、そのまま植物の蓬に由来している。1940年4月1日、類別変更により第三十八号哨戒艇に改称。太平洋戦争(大東亜戦争・第二次世界大戦)では海上護衛や哨戒任務に従事し、駆逐艦『山風』と共にオランダ海軍敷設艦『プリンス・ファン・オラニエ』を撃沈するなどの戦果も上げた。1944年11月25日、バシー海峡にて、アメリカ海軍潜水艦『アトゥル』の魚雷攻撃を受け沈没。
日本海軍:駆逐艦『蓬』の性能
駆逐艦 蓬は1921年2月26日に東京石川島造船所にて起工、1922年8月19日に竣工した。主砲は、日露戦争までの主力艦載速射砲を国産化し改良を加えた45口径三年式12cm砲を採用した。主機は、第三十八号哨戒艇へと改称された太平洋戦争開戦前までに、純国産の艦本式オールギヤードタービン2基へ更新していた。
また、蓬は、開戦直前に甲板上に海軍陸戦隊の居住区として兵員室を設置したほか、後部甲板に大発動艇1隻を搭載した。1944年には、対空レーダーの13号電探や対空機銃、対潜兵装を装備していたと推定される。
■全長:85.34m
■全幅:7.93m
■乗員:105人
■排水量:850t
■巡航能力
□速力:18.0kt
■戦時最終兵装
□45口径三年式12cm単装砲:2門
□九六式25mm連装機銃:1基
□九六式25mm単装機銃:4挺
□爆雷:18個
■レーダー
□三式1号電波探信儀3型
■搭載艇
□大発動艇:1隻
トップ:大日本帝国海軍 連合艦隊の駆逐艦