駆逐艦【玉波/Tamanami】竣工:1943年4月30日

大日本帝国海軍 連合艦隊 :駆逐艦『玉波』

大日本帝国海軍連合艦隊夕雲型駆逐艦 ※画像は同型艦『巻雲』

大日本帝国海軍連合艦隊の駆逐艦『玉波/たまなみ』は、夕雲型駆逐艦の9番艦。艦名の玉波は、"美しい波"を意味するという説がある。太平洋戦争(大東亜戦争・第二次世界大戦)では、主に海上護衛や輸送任務に従事した。1944年7月7日、ルソン島マニラ湾沖でアメリカ海軍潜水艦『ミンゴ』の雷撃を受け沈没。ちなみに『ミンゴ』は戦後、相互防衛援助プログラムとして海上自衛隊に貸し出され、『くろしお』として活動した。

日本海軍:駆逐艦『玉波』の性能

駆逐艦玉波は1942年3月16日に藤永田造船所にて起工、1943年4月30日に竣工した。日本海軍の艦隊決戦型駆逐艦の集大成である夕雲型は、甲型駆逐艦とも呼ばれていた。 主機は純国産の艦本式タービン2基を搭載。主砲は、最大仰角75度で高角射撃も可能なほか、荒天時にも対応可能な全周囲シールドを備えた50口径三年式12.7cmD型連装砲を採用した。また、主砲での対空射撃に必要な二式距離苗頭盤も装備した。水雷兵装は九二式61cm2型4連装水上発射管を装備。竣工時より九三式魚雷(酸素魚雷)を搭載した。 戦争中期以降、玉波は対水上・対空警戒レーダーを装備したほか、詳細は不明だが対空機銃を増備したとされる。 ■全長:119.3m ■全幅:10.8m ■乗員:244名 ■排水量:2,772t ■巡航能力 □速力:35.0kt □航続距離:9,260km(18kt) ■戦時最終兵装 □50口径三年式12.7cmD型連装砲:3基 □九六式25mm連装機銃:2基 □九二式61cm2型4連装水上発射管:2基 □九三式1型改Ⅱ魚雷:16本 □九四式爆雷投射機:1基 □九五式改Ⅰ爆雷:36個 ■レーダー □仮称2号電波探信儀2型 □三式1号電波探信儀3型 ■ソナー □九三式3型水中探信儀 □九三式水中聴音機

『玉波』が参加した海戦
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