大日本帝国海軍 連合艦隊 WORLD WAR 2 :Combined Fleet of the Imperial Japanese Navy
泥沼化する日中戦争の最中に第二次世界大戦が勃発、そして真珠湾攻撃という奇襲作戦から始まった太平洋戦争/Pacific War(大東亜戦争)。尋常ならざる苛烈な戦いを繰り広げた大日本帝国海軍連合艦隊(聯合艦隊/联合舰队)の編成・海戦・艦艇・航空機の全記録をここに残します。
泥沼化する日中戦争の最中に第二次世界大戦が勃発、そして真珠湾攻撃という奇襲作戦から始まった太平洋戦争/Pacific War(大東亜戦争)。尋常ならざる苛烈な戦いを繰り広げた大日本帝国海軍連合艦隊(聯合艦隊/联合舰队)の編成・海戦・艦艇・航空機の全記録をここに残します。
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連合艦隊(旧表記:聯合艦隊)とは、大日本帝国海軍が保有していた様々な艦隊の総称のようなものです。連合艦隊は、日清戦争から太平洋戦争末期までの間で、二個以上の常設の艦隊をもって編成されていました。 大日本帝国海軍はもともと常備艦隊と警備艦隊という2つの艦隊を運用していましたが、1894年の日清戦争時に警備艦隊を西海艦隊と改名し、さらに常備艦隊と合わせて統括する組織として連合艦隊が誕生しました。 日清戦争が終わると連合艦隊は解体されましたが、日露戦争の緊張が高まった1903年に、再び一時的に連合艦隊が組織されることとなります。この時には西海艦隊は既に無く、常備艦隊を分割した第一艦隊と第二艦隊、そして特設の第三艦隊という3つの艦隊で編成されました。 日露戦争が集結してからは、演習時にのみ連合艦隊が編成されていましたが、第一次世界大戦終了後の1923年、ついに常設の艦隊に。それ以来、連合艦隊の力はどんどん増していき、連合艦隊こそが実戦部隊のエリートとまでいわれるようになります。 連合艦隊中心主義のもと、有能な人材が数多く集まり艦の性能も向上するなか、ついに火蓋を切ることとなったのが、運命の太平洋戦争(大東亜戦争・第二次世界大戦)です。太平洋戦争開戦時には、連合艦隊は以下のように編成され、まさに世界を相手に幾多の海戦を繰り広げることとなりました。 ◆連合艦隊・太平洋戦争開戦時の編成 □連合艦隊司令長官:山本五十六大将 □連合艦隊参謀長:宇垣纏少将 ◇連合艦隊直轄部隊 ◇第一艦隊 ◇第二艦隊 ◇第三艦隊 ◇第四艦隊 ◇第五艦隊 ◇第六艦隊 ◇第一航空艦隊 ◇第十一航空艦隊 ◇南遣艦隊 ◆連合艦隊・1942年12月24日時点の編成 □連合艦隊司令長官:山本五十六大将 □連合艦隊参謀長:宇垣纏少将 ◇連合艦隊直轄部隊 ◇第一艦隊 ◇第二艦隊 ◇第三艦隊 ◇第四艦隊 ◇第五艦隊 ◇第六艦隊 ▼南東方面艦隊 ◇第八艦隊 ◇第十一航空艦隊 ▼南西方面艦隊 ◇第一南遣艦隊 ◇第二南遣艦隊 ◇第三南遣艦隊
連合艦隊の直轄部隊は、太平洋戦争(大東亜戦争・第二次世界大戦)開戦時には連合艦隊司令長官・山本五十六中将が指揮を執り、第一戦隊司令官も兼任した。太平洋戦争開戦時の編成では、連合艦隊直轄部隊の旗艦には戦艦『長門』『陸奥』が選ばれ、2隻が交互に旗艦を務めた。
▼第一戦隊:山本五十六中将 連合艦隊旗艦/戦艦:『長門』『陸奥』 ▼第二十四戦隊:武田盛治少将 特設巡洋艦:『報国丸』『愛国丸』『清澄丸』 ▼第十一航空戦隊:藤田類太郎少将 水上機母艦:『瑞穂』『千歳』 ▼第四潜水戦隊:吉富説三少将 軽巡洋艦:『鬼怒』 特設潜水母艦:『名古屋丸』 ▽第18潜水隊 潜水艦:『伊153』『伊154』『伊155』 ▽第19潜水隊 潜水艦:『伊156』『伊157』『伊158』 ▽第21潜水隊 潜水艦:『呂33』『呂34』 ▼第五潜水戦隊:醍醐忠重少将 軽巡洋艦:『由良』 特設潜水母艦:『りおでじゃねろ丸』 ▽第28潜水隊 潜水艦:『伊159』『伊60』 ▽第29潜水隊 潜水艦:『伊162』『伊164』 ▽第30潜水隊 潜水艦:『伊165』『伊166』 ▼第一連合通信隊 東京・高雄・父島海軍通信隊、沖縄通信隊、第3通信隊、第4通信隊、第5通信隊、第6通信隊 ▼附属 水上機母艦:『千代田』 標的艦:『矢風』『摂津』 工作艦:『明石』『朝日』 給炭艦:『室戸』 特設病院船:『朝日丸』『高砂丸』 第1哨戒艇隊
第一艦隊は、常備艦隊を2分割し編成された艦隊である。決戦艦隊に位置づけられていた第一艦隊は、戦艦を主力とし日露戦争でも活躍したが、航空戦力がメインとなった太平洋戦争では実際に作戦行動にあたる機会は限られた。
□第一艦隊司令長官:高須四郎中将 □第一艦隊参謀長:小林謙五大佐 ▼第二戦隊:高須四郎中将 戦艦:『伊勢』『日向』『扶桑』『山城』 ▼第三戦隊:三川軍一少将 戦艦:『金剛』『榛名』『比叡』『霧島』 ▼第六戦隊:五藤存知少将 重巡洋艦:『青葉』『衣笠』『古鷹』『加古』 ▼第九戦隊:岸福治少将 軽巡洋艦:『北上』『大井』 ▼第三航空戦隊:桑原虎雄少将 空母:『鳳翔』『瑞鳳』 駆逐艦:『三日月』『夕風』 ▼第一水雷戦隊:村山清六大佐 旗艦/軽巡洋艦:『阿武隈』 ▽第6駆逐隊 駆逐艦:『雷』『電』『響』『暁』 ▽第17駆逐隊 駆逐艦:『浦風』『磯風』『谷風』『浜風』 ▽第21駆逐隊 駆逐艦:『初春』『子日』『初霜』『若葉』 ▽第27駆逐隊 駆逐艦:『有明』『夕暮』『白露』『時雨』 ▼第三水雷戦隊:橋本信太郎少将 旗艦/軽巡洋艦:『川内』 ▽第11駆逐隊 駆逐艦:『吹雪』『白雪』『初雪』 ▽第12駆逐隊 駆逐艦:『叢雲』『東雲』『白雲』 ▽第19駆逐隊 駆逐艦:『磯波』『浦波』『敷波』『綾波』 ▽第20駆逐隊 駆逐艦:『天霧』『朝霧』『夕霧』『狭霧』 ※太平洋戦争開戦時の編制
□司令長官:清水光美中将 □参謀長:小林謙五大佐 ▼第二戦隊:清水光美中将 戦艦:『長門』『陸奥』『扶桑』『山城』 ▼第九戦隊:岸福治少将 軽巡洋艦:『北上』『大井』 ▼第一水雷戦隊:森友一少将 旗艦/軽巡洋艦:『阿武隈』 ▽第6駆逐隊 駆逐艦:『雷』『電』『響』『暁』 ▽第21駆逐隊 駆逐艦:『初春』『子日』『初霜』『若葉』 ▼第三水雷戦隊:橋本信太郎少将 旗艦/軽巡洋艦:『川内』 ▽第11駆逐隊 駆逐艦:『吹雪』『白雪』『初雪』『叢雲』 ▽第19駆逐隊 駆逐艦:『磯波』『浦波』『敷波』『綾波』 ▽第20駆逐隊 駆逐艦:『天霧』『朝霧』『夕霧』『白雲』 ▼附属 特設水雷母艦:『神祥丸』 ◇連合艦隊の概要・艦隊編成
第二艦隊は、常備艦隊を2分割した際に誕生した艦隊である。第一艦隊と違い、巡洋艦を主力とし機動力も併せ持っていた。そのため、第二艦隊は比較的に活躍の機会は多く、第八戦隊が参加した真珠湾攻撃をはじめ、太平洋戦争の様々な海戦・艦隊戦に参加した。
□第二艦隊司令長官:近藤信竹中将 □第二艦隊参謀長:白石万隆少将 ▼第四戦隊:近藤信竹中将 重巡洋艦:『高雄』『愛宕』『摩耶』 ▼第五戦隊:高木武雄少将 重巡洋艦:『那智』『羽黒』『妙高』 ▼第七戦隊:栗田健男少将 重巡洋艦:『最上』『三隈』『鈴谷』『熊野』 ▼第八戦隊:阿部弘毅少将 重巡洋艦:『利根』『筑摩』 ▼第二水雷戦隊:田中頼三少将 旗艦/軽巡洋艦:『神通』 ▽第8駆逐隊 駆逐艦:『朝潮』『満潮』『大潮』『荒潮』 ▽第15駆逐隊 駆逐艦:『黒潮』『親潮』『早潮』『夏潮』 ▽第16駆逐隊 駆逐艦:『初風』『雪風』『天津風』『時津風』 ▽第18駆逐隊 駆逐艦:『霞』『霰』『陽炎』『不知火』 ▼第四水雷戦隊:西村祥治少将 旗艦/軽巡洋艦:『那珂』 ▽第2駆逐隊 駆逐艦:『村雨』『夕立』『春雨』『五月雨』 ▽第4駆逐隊 駆逐艦:『嵐』『萩風』『野分』『舞風』 ▽第9駆逐隊 駆逐艦:『朝雲』『山雲』『夏雲』『峯雲』 ▽第24駆逐隊 駆逐艦:『海風』『山風』『江風』『涼風』 ※太平洋戦争開戦直前の編制
□司令長官:近藤信竹中将 □参謀長:白石万隆少将 ▼第四戦隊:近藤信竹中将 重巡洋艦:『愛宕』『摩耶』『高雄』 ▼第五戦隊:大森仙太郎少将 重巡洋艦:『妙高』『羽黒』 ▼第三戦隊:栗田健男中将 戦艦:『金剛』『榛名』 ▼第二水雷戦隊:田中頼三少将 旗艦/軽巡洋艦:『神通』 ▽第15駆逐隊 駆逐艦:『黒潮』『親潮』『早潮』 ▽第18駆逐隊 駆逐艦:『霞』『霰』『陽炎』『不知火』 ▽第24駆逐隊 駆逐艦:『海風』『山風』『江風』『涼風』 ▼第四水雷戦隊:高間完少将 旗艦/軽巡洋艦:『由良』 ▽第2駆逐隊 駆逐艦:『村雨』『夕立』『春雨』『五月雨』 ▽第9駆逐隊 駆逐艦:『朝雲』『夏雲』『峯雲』 ▽第27駆逐隊 駆逐艦:『有明』『夕暮』『白露』『時雨』 ▼第十一航空戦隊:城島高次少将 水上機母艦:『千歳』 特設水上機母艦:『神川丸』 ▼附属 特設水雷母艦:『神風丸』 ◇連合艦隊の概要・艦隊編成
第三艦隊は、もともと常設の艦隊ではなく、日露戦争から太平洋戦争までの間に何度も編成と解散を繰り返した。1941年4月に編成された第三艦隊・五代目はフィリピン攻略を目的としていたが、1942年3月には、戦況に対応するため、駐留を目的とする第二南遣艦隊に改称・再編成された。
□第三艦隊司令長官:高橋伊望中将 □第三艦隊参謀長:中村俊久少将 ▼第十六戦隊:高橋伊望中将 重巡洋艦:『足柄』 軽巡洋艦:『長良』『球磨』 ▼第十七戦隊:小林徹理少将 機雷敷設艦:『厳島』『八重山』『辰宮丸』 ▼第五水雷戦隊:原顕三郎少将 旗艦/軽巡洋艦:『名取』 ▽第5駆逐隊 駆逐艦:『朝風』『春風』『松風』『旗風』 ▽第22駆逐隊 駆逐艦:『皐月』『水無月』『文月』『長月』 ▼第六潜水戦隊:河野千万城少将 旗艦/潜水母艦:『長鯨』 ▽第9潜水隊 潜水艦:『伊123』『伊124』 ▽第13潜水隊 潜水艦:『伊121』『伊122』 ▼第十二航空戦隊:吉良俊一少将 特設水上機母艦:『神川丸』『山陽丸』 ▼第一根拠地隊:久保九次少将 敷設艦:『白鷹』『蒼鷹』 その他:掃海艇、駆潜艇、水雷艇、砲艦 ▼第二根拠地隊:広瀬末人大佐 敷設艦:『若鷹』 その他:掃海艇、駆潜艇、水雷艇、砲艦 ■第三十二特別根拠地隊:入船直三郎少将 ▼附属 特設工作艦:『山彦丸』 その他:特設運送船2隻 ※太平洋戦争開戦時の編制
□司令長官:小沢治三郎中将 □参謀長:山田定義少将 ▼第一航空戦隊:小沢治三郎中将 空母:『翔鶴』『瑞鶴』『瑞鳳』 ▼第二航空戦隊:角田覚治中将 空母:『隼鷹』『龍驤』 ▼第七戦隊:西村祥治少将 重巡洋艦:『熊野』『鈴谷』『最上』 ▼第八戦隊:原忠一中将 重巡洋艦:『利根』『筑摩』 ▼第十戦隊:木村進少将 旗艦/軽巡洋艦:『長良』 ▽第4駆逐隊 駆逐艦:『嵐』『萩風』『野分』『舞風』 ▽第10駆逐隊 駆逐艦:『秋雲』『夕雲』『巻雲』『風雲』 ▽第16駆逐隊 駆逐艦:『初風』『雪風』『天津風』『時津風』 ▽第17駆逐隊 駆逐艦:『浦風』『磯風』『谷風』『浜風』 ■第一航空基地隊 ▼附属 空母:『鳳翔』 駆逐艦:『夕風』 ◇連合艦隊の概要・艦隊編成
第四艦隊は、1940年11月に連合艦隊に編入された当初は、内南洋の防衛を担当する内南洋部隊とされていた。太平洋戦争が開始されると、第四艦隊は南洋部隊と定められ、その活動範囲を広げた。旧式艦艇を主力とし、水上艦基地、潜水艦基地、攻略拠点部隊として機能した。
□第四艦隊司令長官:井上成美中将 □第四艦隊参謀長:矢野志加三少将 ■独立旗艦/練習巡洋艦:『鹿島』 ▼第十八戦隊:丸茂邦則少将 軽巡洋艦:『天龍』『龍田』 ▼第十九戦隊:志摩清英少将 機雷敷設艦:『沖島』『常磐』『津軽』 特設敷設艦:『天洋丸』 ▼第六水雷戦隊:梶岡定道少将 旗艦/軽巡洋艦:『夕張』 ▽第29駆逐隊 駆逐艦:『追風』『疾風』『朝凪』『夕凪』 ▽第30駆逐隊 駆逐艦:『睦月』『如月』『弥生』『望月』 ▼第七潜水戦隊:大西新蔵少将 旗艦/潜水母艦:『迅鯨』 ▽第26潜水隊 潜水艦:『呂60』『呂61』『呂62』 ▽第27潜水隊 潜水艦:『呂65』『呂66』『呂67』 ▽第33潜水隊 潜水艦:『呂63』『呂64』『呂68』 ▼第二十四航空戦隊:後藤英次中将 水上機母艦:『神威』 特設航空機運搬艦:『五州丸』 千歳海軍航空隊、横浜海軍航空隊 ▼第三根拠地隊:中村一夫少将 ▽第4砲艦隊 特設砲艦:『福山丸』 第13掃海隊、第55駆潜隊、第3防備隊、第16航空隊 ▼第四根拠地隊:茂泉慎一少将 機雷敷設艦:『高栄丸』 第5砲艦隊、第14掃海隊、第56駆潜隊、57駆潜隊、第4防備隊、第17航空隊 ▼第五根拠地隊:春日篤少将 特設砲艦:『勝泳丸』 第7砲艦隊、第15掃海隊、第59駆潜隊、60駆潜隊、第5防備隊、第18航空隊 ▼第六根拠地隊:八代祐吉少将 特設砲艦:『八海山丸』『光島丸』『興津丸』 第8砲艦隊、第19航空隊、第16掃海隊、第6防備隊、第62駆潜隊、第63駆潜隊、第64駆潜隊、第65駆潜隊、第51警備隊、第52警備隊、第53警備隊 ▼附属 特設水上機母艦:『聖川丸』 特設巡洋艦:『金剛丸』『金龍丸』 特設工作艦:『松栄丸』 特設電纜敷設船:『山鳩丸』 特設病院船:『氷川丸』 第4港務部、第4気象隊、舞鶴鎮守府第2特別陸戦隊 ※太平洋戦争開戦時の編制
□司令長官:鮫島具重中将 □参謀長:鍋島俊策少将 ■独立旗艦/練習巡洋艦:『鹿島』 ▼第四根拠地隊:武田盛治中将 砲艦:『第2号長安丸』『第2号長江丸』『平壌丸』 特設敷設艦:『高栄丸』 第57駆潜隊、第58駆潜隊、第41警備隊、第42警備隊、第43警備隊、第21航空隊、第3通信隊、第4通信隊 ▼第五特別根拠地隊:友成佐市郎少将 砲艦:『昭徳丸』 特設砲艦:『勝泳丸』 第59駆潜隊、第60駆潜隊、第54警備隊、第5通信隊 ▼第六根拠地隊:阿部孝壮少将 砲艦:『生田丸』 特設砲艦:『大同丸』『八海山丸』『光島丸』 第16掃海隊、第62駆潜隊、第63駆潜隊、第65駆潜隊、第61警備隊、第62警備隊、第63警備隊、第64警備隊、第65警備隊、第19航空隊、第6潜水艦基地隊、第6通信隊 ▼第二海上護衛隊:武田盛治少将 軽巡洋艦:『夕張』 特設巡洋艦:『能代丸』 砲艦:『長運丸』 ▽第29駆逐隊 駆逐艦:『追風』『朝凪』『夕凪』『夕月』 ▼附属 特設水上機母艦:『國川丸』『聖川丸』 機雷敷設艦:『常磐』 第4港務部、第4測量隊 ◇連合艦隊の概要・艦隊編成
第五艦隊は、太平洋戦争中は主に本土東方警備やアリューシャン列島攻略を目的に作戦行動を行った。1943年8月に北東方面艦隊が編成されると、第五艦隊は第十二航空艦隊とともにその隷下に収まった。太平洋戦争末期には、志摩艦隊としてレイテ沖海戦にも参加した。
□第五艦隊司令長官:細萱戊子郎中将 □第五艦隊参謀長:中澤佑少将 ▼第二十一戦隊:細萱戊子郎中将 軽巡洋艦:『多摩』『木曾』 特設水上機母艦:『君川丸』 ▼第二十二戦隊:堀内茂礼少将 特設巡洋艦:『粟田丸』『浅香丸』 ▼第七根拠地隊:阿部嘉輔少将 第10砲艦隊、第17掃海隊、第66駆潜隊、父島海軍航空隊、第7防備隊 ▼附属 水雷艇:『鷺』『鳩』 ※太平洋戦争開戦時の編制
□司令長官:細萱戊子郎中将 □参謀長:一宮義之少将 ▼第二十一戦隊:細萱戊子郎中将 重巡洋艦:『那智』 軽巡洋艦:『多摩』『木曾』 ▼第二十二戦隊:堀内茂礼中将 特設巡洋艦:『粟田丸』『赤城丸』『浅香丸』 ▼父島方面特別根拠地隊:中邑元司少将 砲艦:『江戸丸』 特設砲艦:『まがね丸』 父島海軍航空隊、父島海軍通信隊、第17掃海隊 ▼附属 駆逐艦:『帆風『汐風』 特設水上機母艦:『君川丸』 砲艦:『第1雲洋丸』『興和丸』『第2日の丸』『第10福栄丸』 特設砲艦:『神津丸』 第13駆潜隊、第1監視艇隊、第2監視艇隊、第3監視艇隊、第5警備隊 ▽第26潜水隊 潜水艦:『呂61』『呂62』『呂65』『呂67』 ▽第33潜水隊 潜水艦:『呂63』『呂64』『呂68』 ◇連合艦隊の概要・艦隊編成
第六艦隊は、それまで各艦隊に分散配備されていた潜水艦の一元運用を図る目的で編成された、いわゆる潜水艦隊である。太平洋戦争が開始されると、第六艦隊は各海域での通商破壊、偵察任務、警戒、洋上給油活動など様々な作戦行動を行った。太平洋戦争末期には、回天母艦として潜水艦を運用したり、『伊400型』によるアメリカ本土攻撃も計画した。
□第六艦隊司令長官:清水光美中将 □第六艦隊参謀長:三戸寿少将 ■独立旗艦/練習巡洋艦:『香取』 ▼第一潜水戦隊:佐藤勉少将 特設潜水母艦:『靖国丸』 潜水艦:『伊9』 ▽第1潜水隊 潜水艦:『伊15』『伊16』『伊17』 ▽第2潜水隊 潜水艦:『伊18』『伊19』『伊20』 ▽第3潜水隊 潜水艦:『伊21』『伊22』『伊23』 ▽第4潜水隊 潜水艦:『伊24』『伊25』『伊26』 ▼第二潜水戦隊:山崎重暉少将 特設潜水母艦:『さんとす丸』 潜水艦:『伊7』『伊10』 ▽第7潜水隊 潜水艦:『伊1』『伊2』『伊3』 ▽第8潜水隊 潜水艦:『伊4』『伊5』『伊6』 ▼第三潜水戦隊:三輪茂義少将 潜水母艦:『大鯨(龍鳳)』 潜水艦:『伊8』 ▽第11潜水隊 潜水艦:『伊174』『伊175』 ▽第12潜水隊 潜水艦:『伊168』『伊169』『伊70』 ▽第20潜水隊 潜水艦:『伊171』『伊172』『伊73』 ※太平洋戦争開戦時の編制
□司令長官:小松輝久中将 □参謀長:島本久五郎少将 ■独立旗艦/練習巡洋艦:『香取』 ▼第一潜水戦隊:三戸寿少将 特設潜水母艦:『平安丸』 潜水艦:『伊9』 ▽第2潜水隊 潜水艦:『伊15』『伊17』『伊19』 ▽第4潜水隊 潜水艦:『伊25』『伊26』 ▽第15潜水隊 潜水艦:『伊31』『伊32』『伊33』 ▼第三潜水戦隊:駒沢克己少将 特設潜水母艦:『靖国丸』 潜水艦:『伊11』 ▽第11潜水隊 潜水艦:『伊174』『伊175』 ▽第12潜水隊 潜水艦:『伊168』『伊169』『伊171』『伊172』 ▼第八潜水戦隊:石崎昇少将 特設潜水母艦:『日枝丸』 潜水艦:『伊10』 ▽第1潜水隊 潜水艦:『伊16』『伊18』『伊20』 ▽第3潜水隊 潜水艦:『伊21』『伊22』『伊24』 ▽第14潜水隊 潜水艦:『伊27』『伊29』『伊30』 ◇連合艦隊の概要・艦隊編成
第八艦隊は、1942年7月14日に編成された艦隊である。外南洋部隊としてニューギニア島・ソロモン諸島方面を担当し、第一次ソロモン海戦では見事な活躍をみせた。その後、大日本帝国海軍は同年12月24日に南東方面艦隊を編成し、第八艦隊と第十一航空艦隊の指揮系統を統一した。
□第八艦隊司令長官:三川軍一中将 □第八艦隊参謀長:大西新蔵少将 ■独立旗艦/重巡洋艦:『鳥海』 ▼第七潜水戦隊:吉富説三少将 潜水母艦:『迅鯨』 ▽第13潜水隊 潜水艦:『伊121』『伊122』『伊123』 ▽第21潜水隊 潜水艦:『呂33』『呂34』 ▼第七根拠地隊:藤田類太郎少将 第85潜水艦基地隊、第23駆潜隊、第32駆潜隊、第85通信隊 ▼第八根拠地隊:徳永栄少将 第20号掃海艇、21号掃海艇、第21駆潜隊、第56駆潜隊、第31号駆潜艇、第5砲艦隊、第81警備隊、第82警備隊、第84警備隊、第8潜水艦基地隊、第8通信隊 ▼附属 駆逐艦:『夕凪』 敷設艦:『津軽』 特務艦:『宗谷』 呉鎮守府第3特別陸戦隊、佐世保鎮守府第5特別陸戦隊、第2航空隊、第10設営隊、第11設営隊、第12設営隊、第13設営隊、第14設営隊、第15設営隊 ▽第30駆逐隊 駆逐艦:『望月』『卯月』 ◇連合艦隊の概要・艦隊編成
第一航空艦隊は、空母(航空母艦)を中核として他艦艇を合わせた、世界初の空母機動部隊である。その斬新な戦術で、様々な海戦・艦隊戦で華々しい勝利を飾った。しかし栄光は長くは続かず、多数の空母を失った太平洋戦争末期には基地機動部隊(基地航空部隊)として再編成された。
第十一航空艦隊は、基地航空隊を補佐するかたちで艦艇を合わせた基地航空部隊である。太平洋戦争中期には、南東方面航空作戦の主力として活躍した。1942年12月に南東方面艦隊が編成され、第十一航空艦隊は第八艦隊とともにその隷下に収まった。
□第十一航空艦隊司令長官:塚原二四三中将 □第十一航空艦隊参謀長:大西瀧治郎少将 ▼第二十一航空戦隊:多田武雄少将 鹿屋海軍航空隊、東港海軍航空隊、第1航空隊 特設航空機運搬艦:『葛城丸』 ▼第二十二航空戦隊:松永貞市少将 美幌海軍航空隊、元山海軍航空隊 特設航空機運搬艦:『富士川丸』 ▼第二十三航空戦隊:竹中龍造少将 高雄海軍航空隊、台南海軍航空隊、第3航空隊 特設航空機運搬艦:『小牧丸』 ▼附属 特設航空機運搬艦:『りおん丸』『慶洋丸』『加茂川丸』 ▽第34駆逐隊 駆逐艦:『羽風』『秋風』『太刀風』
□司令長官:草鹿任一中将 □参謀長:中原義正少将 ▼第二十二航空戦隊:吉良俊一少将 美幌海軍航空隊、元山海軍航空隊 特設航空機運搬艦:『富士川丸』 ▼第二十四航空戦隊:前田稔少将 千歳海軍航空隊、第1航空隊、第14航空隊 水上機母艦:『神威』 特設航空機運搬艦:『五州丸』 ▼第二十五航空戦隊:上野敬三少将 横浜海軍航空隊、台南海軍航空隊、第四航空隊 水上機母艦:『秋津洲』 特設航空機運搬艦:『最上川丸』 ▼第二十六航空戦隊 第705海軍航空隊、第204海軍航空隊 ▼附属 特設航空機運搬艦:『りおん丸』『慶洋丸』『名古屋丸』 ▽第34駆逐隊 駆逐艦:『羽風』『秋風』『太刀風』 ◇連合艦隊の概要・艦隊編成
南遣艦隊は、東南アジアの駐留・防衛を目的に編成された艦隊である。もともとは警備隊を主力とする小規模の艦隊であったが、太平洋戦争の開戦に伴い戦力を増強・再編成された。 その後、大日本帝国海軍は、1942年1月3日に南遣艦隊を第一南遣艦隊に改称・再編成し、さらに新たに第三南遣艦隊を編成、また同年3月に第三艦隊を第二南遣艦隊に改称した。 さらに同年4月10日、南西方面艦隊が編成され、第一南遣艦隊、第二南遣艦隊、第三南遣艦隊はその隷下に収まることとなった。
□南遣艦隊司令長官:小沢治三郎中将 □南遣艦隊参謀長:澤田虎夫少将 旗艦/重巡洋艦:『鳥海』 練習巡洋艦:『香椎』 海防艦:『占守』 ▼第九根拠地隊:平岡粂一少将 敷設艦:『初鷹』 ▽第11駆潜隊 特設水上機母艦:『相良丸』 特設掃海母艦:『永興丸』 特設砲艦:『長沙丸』 ▽第91駆潜隊 『野鳥丸』 第1掃海隊、第91警備隊、第91通信隊 ▼第十一特別根拠地隊:戸苅隆始中将 特設砲艦:『永福丸』 第81通信隊
□司令長官:大川内伝七中将 □参謀長:浜田浄少将 練習巡洋艦:『香椎』 海防艦:『占守』 ▼第九特別根拠地隊:平岡粂一少将 敷設艦:『初鷹』 特設掃海母艦:『永興丸』 第11駆潜隊、第91駆潜隊、第11潜水艦基地隊 ▼第十特別根拠地隊:山口儀三朗少将 特設砲艦:『長沙丸』 第7号掃海艇、第44掃海隊、第10通信隊、第10港務部 ▼第十一特別根拠地隊:堀内茂礼中将 特設砲艦:『永福丸』 第19号駆潜艇、第20号駆潜艇、第21号駆潜艇、第11通信隊 ▼第十二特別根拠地隊:石川茂少将 砲艦:『江祥丸』 水雷艇:『雁』 第41掃海隊、第12通信隊 ▼附属 特設水上機母艦:『相良丸』 測量艦:『勝力』 第3測量隊、第40航空隊 ▽第5駆逐隊 駆逐艦:『朝風』『春風』『松風』『旗風』
□司令長官:高須四郎中将 □参謀長:中村俊久少将 重巡洋艦:『足柄』 敷設艦:『厳島』 ▼第十六戦隊:高須四郎中将 軽巡洋艦:『名取』『鬼怒』『五十鈴』 ▼第二十一特別根拠地隊:伍賀啓次郎少将 第8号掃海艇、第11号掃海艇、第12号掃海艇、第1号駆潜艇、第2号駆潜艇、第3号駆潜艇、第932海軍航空隊、第21通信隊、第21潜水艦基地隊、第1港務部 ▼第二十二特別根拠地隊:福田良三中将 第16号掃海艇、第4号駆潜艇、第5号駆潜艇、第6号駆潜艇、第2警備隊、第2港務部 ▼第二十三特別根拠地隊:下村勝美少将 敷設艦:『蒼鷹』 特設敷設艦:『新興丸』 第54駆潜隊、第3警備隊、第6警備隊 ▼第二十四特別根拠地隊:畠山耕一郎少将 水雷艇:『友鶴』『雉』 第934海軍航空隊、第4警備隊、第24通信隊 ▼附属 特設水上機母艦:『山陽丸』 測量艦:『筑紫』 第2砲艦隊、第35航空隊、第1測量隊、横須賀鎮守府第1・第3特別陸戦隊
□司令長官:太田泰治中将 □参謀長:近藤泰一郎少将 軽巡洋艦:『球磨』 敷設艦:『八重山』 ▼第一海上護衛隊:井上保雄中将 駆逐艦:『三日月』 特設巡洋艦:『浮島丸』 砲艦:『華山丸』『唐山丸』『北京丸』『長寿山丸』『でりい丸』 水雷艇:『鷺』『隼』 ▽第13駆逐隊 駆逐艦:『若竹』『呉竹』『早苗』 ▽第22駆逐隊 駆逐艦:『皐月』『水無月』『文月』『長月』 ▽第32駆逐隊 駆逐艦:『朝顔』『芙蓉』『刈萱』 ▼第二十一航空戦隊:市丸利之助少将 鹿屋海軍航空隊、東港海軍航空隊 特設航空機運搬艦:『葛城丸』 ▼第二十三航空戦隊:竹中龍造少将 高雄海軍航空隊、第3航空隊 ▼第三十一特別根拠地隊:小林徹理少将 第17号掃海艇、第18号掃海艇、第31駆潜隊 ▼第三十二特別根拠地隊:入船直三郎少将 特設砲艦:『武昌丸』 ▼附属 特設水上機母艦『讃岐丸』 特設敷設艦:『日祐丸』 特設測量艦:『第36共同丸』 第31航空隊、第2測量隊 ◇連合艦隊の概要・艦隊編成
戦争はいつ如何なる時代であっても悲劇です。見知らぬ者同士であっても、互いに死者を出しながら潰し合うなかで、次第に憎しみと憎しみがぶつかり合う螺旋は底なし沼の奈落へと続いていきます。 平和な現代の日本において、かつて存在した大日本帝国海軍連合艦隊が繰り広げた壮絶な海戦・艦隊戦の記録は、今後の国防のための重要な資料として、そしてもう二度と我が国日本がこのような戦争を繰り返さないようにするための教訓でもあるのかも知れません。 かつて存在した連合艦隊という組織が、この日本という国を守るため、それぞれが身を犠牲にしてまで決死の覚悟で戦い抜いたのは事実です。情勢が変化していくなかで、これからの日本はどのようなあり方を目指すべきなのでしょうか。 今もなお、連合艦隊の様々な艦船が海の底に眠り、死者たちの魂とともに、太平洋戦争で起きた悲劇をただ静かに物語っています。